国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

金工

刀 無銘正宗(名物太郎作正宗)前田育徳会

北陸新幹線が開業した2015年、東京から石川まで直通で2時間半となったことを記念して石川県立博物館で「加賀前田家 百万石の名宝」が開催された。前田育徳会の名品がほぼ網羅された展示会だった。そして、2020年オリンピック開催に合わせて企画され…

木画経箱 東京国立博物館

皇室の至宝たちも出品。木画経箱は東博の法隆寺宝物館で春先に展示されることが多い。デザインはひし形を箱の表面に張り付けていて、象牙と黒檀で意匠の強調を行っている。 レア ★☆☆観たい ★☆☆前期 tsumugu.yomiuri.co.jp

太刀 銘包永 静嘉堂

三菱の至宝展が五輪と共にようやく開幕した。三菱財閥が誇る3つの展示館(+銀行の研究所)が所有している名品ばかりを集めた夢の展示会がついに始まった。 そもそもは三菱財閥が誕生して150年を記念した展示会ではあったが、コロナの影響で延期となって…

熊野速玉神社古神宝類 熊野速玉大社

熊野速玉神社古神宝類は貴族の信仰を集めたことから、いろいろなものが奉納されている。前期は桐蒔絵手箱・浮線綾丸紋様袍・小葵文様袷・小葵文様衵、後期は桐蒔絵手箱・小葵文様唐衣・海賦文様裳・雲立涌文様衵が展示される。 レア ★☆☆観たい ★☆☆通期(入れ…

浅黄綾威鎧 厳島神社

同じ厳島神社所有の鎧ではあるが小桜韋黄返威鎧に比べるまでもなく非常に展示機会が少ない。綾威鎧が非常に珍しい形式で、数が残っていない。鎌倉後期の特徴なので、政権が室町幕府に変わったことを契機に旧世代の鎧形状となったのだろう。 レア ★★★観たい ★…

小桜韋黄返威鎧 厳島神社

大袖などを繋ぐひもに小桜の文様があしらわれているワンポイント可愛い系鎧。年1回ぐらいどこかの展示会に出ているので、鎧の中では移動が多い逸品。 レア ★☆☆観たい ★☆☆後期 tsumugu.yomiuri.co.jp

太刀 銘定利 東京国立博物館

京都四条の綾小路に住んでいた刀工が造った刀。鎌倉時代前期の作品で、政治の中心が鎌倉へ移った頃なので、京が政治的空白時代の国宝と言える。 レア ★☆☆観たい ★☆☆後期 tsumugu.yomiuri.co.jp

梨地螺鈿金荘飾剣 東京国立博物館

飾剣は天皇から特別な許可を得なければ用いることができなかった。なので、超豪華に造られている上、数が少ない。平安時代に造られたもので、公家が儀式の正装時に帯びることができた。 レア ★★☆観たい ★★★後期 tsumugu.yomiuri.co.jp

金銅密教法具 厳島神社

空海が修行の場としたとされる安芸の宮島。平清盛が篤く信仰した厳島神社があり、毛利元就が下克上を果たした宮島の戦いと、歴史のキーポイントに登場する。明治以前は神仏習合の思想があり、宮島の自然が神様であり、仏さまでもあるだけでなく、修験道の修…

金銅密教法具 東寺

東寺は空海が起こした真言宗系の寺院だ。国宝彫刻群で作り上げた立体曼荼羅が有名で、それぞれが国内最高峰の仏像で作り上げたフォーメーションは必見である。ただ、彫刻群はあくまでも疑似世界で、リアルな人々とつなぐのが法具を用いた祈りの儀式である。…

厳島神社古神宝類 厳島神社

厳島神社の宝物館はコンクリート造りでそこそこのスペースがあるが、こちらには国宝の本物の展示はない(すべてレプリカ)。秋に開催される特別展で会場を変えて国宝を展示する。ただ、スペースは狭く、少人数の会議室ぐらいのため展示点数が10点前後とな…

春日大社本宮御料古神宝類、金地螺鈿毛抜形太刀、菱作打刀 春日大社

春日大社からは前期に毛抜形太刀・平胡籙・金銅尖矢・水晶鏑矢・蒔絵弓(沃懸地牡丹文)・蒔絵弓(松喰鶴千鳥文)、後期に山水蒔絵琴、金地螺鈿毛抜形太刀、菱作打刀が展示される。最近出来た国宝殿はスペースがそれほど広くない。今回の展示物の数ぐらいが…

線刻蔵王権現像 総持寺

金峯山経塚出土と伝えられる鏡像。東博では常に展示されているイメージがある。京博で観ることができるのは、ある意味でレアである。 レア ★☆☆観たい ★☆☆通期 tsumugu.yomiuri.co.jp

金銅小野毛人墓誌 崇道神社

小野妹子の子供の墓誌。奈良時代に作られたもので、京都市内で発見された。墓誌は鋳銅の板に文字を刻んでから鍍金している。遣隋使がもたらした貢献度合いが子供の代にも反映された豪華な作りである。 レア ★☆☆観たい ★☆☆通期 tsumugu.yomiuri.co.jp

阿須賀神社伝来古神宝類

東京2020オリンピックの「2020」は映画配給会社の20世紀フォックスや鳥取の20世紀ナシと同じ記号の意味で使われ続けている違和感を覚えつつ、京博のオリュンピア×ニッポン・ビジュツ展を観に行った。 コロナがなければオリンピック開催1か月前…

太刀 銘久国

久国は3年前の2018年に京都国立博物館で行われた京のかたな展でも出品されていた。京都の三条大橋付近にある粟田口で作られた刀で、正真正銘メイドイン京の作品である。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆ 通期 tsumugu.yomiuri.co.jp

刀 無名(名物富田江) 前田育徳会

所有者が変わって見る機会が増えた刀の稲葉江。刀工の郷義弘の作品は滅多に見ることができないため、「郷とお化けは見たことがない」と言わしめるほど作品数も少ない。今回の京の国宝では稲葉江とともに、前田育徳会所蔵の富田江も展示される。ともに前期の…

古神宝類のうち籬菊蒔絵手箱 熊野速玉大社

京の国宝はなにも現在京都にあるものとは限らない。京にあったものもその展示候補となる。熊野速玉大社に奉納された古神宝類は京に居る貴族たちの信仰により”下った”ものである。応仁の乱で多くの文化財が焼失したことから、地方へ奉納した京の宝がどれだけ…

金銅舎利容器 (金亀舎利塔) 唐招提寺

凝然国師こと鑑真和上が亡くなって700年の大遠忌だから実現した展示会。出展リストを見ると後半に訪問したくなるラインナップだったので、前半はパスしたが、それが裏目に出た。昨年の経験を全く生かすことなく、緊急事態宣言が発せられて休館となってし…

法隆寺献納宝物 東博

ゴールデンウィーク直前から奈良国立博物館で始まった聖徳太子と法隆寺展。夏ごろに東京国立博物館への巡回展だが、奈良博で観ておきたい博物館サービスがあったので出向いた。 国立博物館の中で、東京・京都・奈良・九州の4ヶ所は数年前までプレミアムパス…

短刀 銘左/筑州住 (太閤左文字) ふくやま美術館

敗者の歴史はどの国でも残りにくい。時代を支配した勝者は自分色に染めるため痕跡を消すことが多い。まして約260年も続いた絶対的政権ならばなおさらである。 豊臣の痕跡の中で、比較的多く残っているのが土木関係である。川の改修工事や土塁、寺社仏閣建…

金銀鍍透彫 宝相華文華籠 神照寺

大阪市立美術館は天王寺公園内にある。同場所は明治時代に開催された第5回内国勧業博覧会の会場として利用され、動物園があったり、大阪の象徴・通天閣がそびえたっていたり、一大テーマパークとなっている。 この大阪市立美術館は住友家の本邸跡地の寄贈を…

透彫舎利容器 西大寺

奈良博からほど近い西大寺に1月に行った。その時、聚宝館で金銅宝塔(壇塔)を見た。背丈の半分ぐらいの大きさの塔で、宝館の中心に置かれいた。そして、奈良博では西大寺の透彫舎利容器が展示されていた。こちらは釣り燈篭ぐらいの大きさで、持ち運びも可…

粟原寺三重塔伏鉢 談山神社

奈良博の常設展示の仏画以外はローテーションサイクルが短いので、以前見たものでも数年で再開できる。談山神社の粟原寺三重塔伏鉢も隔年で見ているような気がする。 塔の一番上にある飾り、相輪の支えになる鉢状のものが国宝の三重塔伏鉢である。現代ならば…

金銅宝塔(壇塔) 西大寺

緊急事態宣言を受けて、京都では一部の特別拝観が延期になった。そこで、国宝巡りは奈良へと変更した。大きな茶碗で回し飲みをする映像でお馴染みの西大寺は毎年1月15日に新春初釜大茶盛式を開催してきた。15日が成人の日だった頃は成人式と茶盛式のニ…

若宮御料古神宝類のうち銀鶴 春日大社

奈良国立博物館では毎年恒例のおん祭展が開催されている。おん祭は五穀豊穣、万民安楽を祈り大和一を挙げて盛大に執り行われてきた行事で、870年余りにわたり途切れることなく続いている国指定重要無形民俗文化財である。その信仰に関わる文化財を披露する展…

無銘正宗 名物日向正宗 三井記念美術館

ついに三井でも刀剣展が開催される。開館15周年記念展に国宝で唯一展示がなかった日向正宗が満を持して登場。三井記念美術品が誇る武具、国宝2点、重文7点がすべて公開されるスペシャル刀展となっている。 今回は入館に際して予約制を導入。刀剣女子たちへの…

【埋忠】太刀 銘助包

昨年は福岡市博物館で開催された「もののふの美の系譜」、一昨年は京都国立博物館で開催された「京のかたな」と、大規模な刀の展示が開催され、観に行くことができた。そして、今年は大阪歴史博物館で開催されている「埋忠」を観に行った。 どの刀展でも同じ…

太刀 三条宗近 名物 三日月宗近

東博本館13室 「刀剣」はリニューアルを終えて、刀剣女子たちが大挙しても対応できる導線を作った。リニューアル前は普通の展示室同様に壁面及びその延長のL字に陳列棚を配置していたため、人気の刀剣には群がる様に集団が出来ていた。今回は人気のものに…

太刀 銘助真 号日光助真 日光東照宮

東博の2020年秋の特別展はずばり安土桃山時代をテーマに「桃山 〜天下人の100年〜」を開催する。NHK歴史大河ドラマの麒麟が来るは明智光秀が主役で、展示会の時代とリンクするテーマ設定だ。 室町幕府が崩壊したことで、各地で下剋上による地域武士が台頭…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。