国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

初音蒔絵 徳川美術館

徳川美術館での大蒔絵展の主役はもちろん初音蒔絵だ。三代将軍・徳川家光が目に入れても痛くない娘・千代姫の輿入れ(結婚)ために贅を尽くした日常品が初音蒔絵である。日本一の嫁入り道具は金ぴかで、それぞれ一点一点が美術品である。ただ、改めてじっくり見ると結婚する先が尾張徳川家の二代目光友ということもあり、葵の紋が至る所に散りばめられていた。デザインの邪魔はしていないものの、ウザいぐらいそこかしこに紋を入れている。まるで、ファミコンのカセットにでかでかと名前を書いているが如くで、そこまでしなくてもいう感じは受ける。家光の直系血筋では、家綱、綱重、綱吉がいたが血筋は途絶え、千代姫の系統のみが現在まで続いており、葵の御紋がお守りになったのかもしれない。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。