国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

国宝

【東博150年】世説新書巻第六残巻

世説新書巻は中国の後漢時代から東晋時代までの名士の逸話を編纂した小説集。国宝の第六残巻は唐時代に書写されたもので、東寺の観智院に伝来したことが知られる。4つに分割された。東博、京博、文化庁及び個人所有となっている。そのすべてが国宝に指定さ…

金堂 仁和寺

寺社には年に1度同じ日にちに必ずお堂が開かれるスペシャルデイが存在することがある。開祖のための記念日や、お祀りする仏神の記念日などだ。東大寺だとお堂の数が多いため2か月1回ぐらいペースでどこかのお堂が開いている。 仁和寺では毎年5月28日が…

本堂 長谷寺

室生寺に行ったのならば、長谷寺に寄らない訳にはいかない。近鉄で2駅と近い。33観音霊場巡りの際に行ったことがあるが、近鉄の長谷寺駅舎が高台にあるとは記憶していなかった。なぜかと思い返すと、駅から長谷寺参道前の国道165号線までは下りで、帰りも…

十一面観音菩薩立像 室生寺

寶物殿は室生寺の寺宝たちの劣化を防ぐため、保管と保存、そして公開を両立させるために建てられた。なので、一般的な展示用のショーケースでは見せることがない、バックヤードが展示されている仏の後ろに見える。保管と保存を主とすると、展示場所への移動…

五重塔 室生寺

室生寺の五重塔は階段の下から仰ぎ見ると大きな五重塔に見えるが、国宝の五重塔の中では法隆寺のものに次いで2番目に小さい。興福寺の五重塔の三分の一の大きさである。金堂もそうだが、周りに大きな建物がなく、比較するものがないので大きく見える。 年輪…

釈迦如来立像 室生寺

室生寺の金堂には本尊で国宝の釈迦如来立像と脇侍で重要文化財の文殊菩薩立像と薬師如来立像が並び、本来ならばそれを護る重文の十二神将が囲むが6体で守護する陣形となっている。 釈迦如来立像は平安前期を代表する仏像で榧の一木造り。もともとは薬師如来…

金堂 室生寺

最近、室生寺がちょくちょくとテレビで紹介されている。新しく寶物殿が出来たことから、露出が多くなっているようだ。気になったので行くことにした。 室生寺は近鉄・室生口大野駅からバスで行く。バスの本数が1時間に1本ぐらいあるので、そこそこ行きやす…

曜変天目 藤田美術館

藤田美術館は2022年4月にリニューアルオープンした。よくある建物が変わらず中の設備だけ変わるリニューアルではなく、建物を一から作り直す新規の美術館として誕生した。ブリヂストン美術館がアーティゾン美術館へ生まれ変わったのと同じぐらいの出来栄え…

四天王像 浄瑠璃寺

先日行った浄瑠璃寺の主役は九体阿弥陀仏で、それを守護する四天王像は2体のみが現地にいた。で、調べてみると琉球展開催時は東博で浄瑠璃寺の広目天像が本館で展示されていた。しかも写真撮影OK。現地ではできなかった激写をしまっくった。 浄瑠璃寺では堂…

琉球国王尚家関係資料 那覇市歴史博物館

琉球展の目玉展示物である派手な琉球国王尚家関係資料は一部写真撮影がOK。刀剣や細工物に衣類など、王家に伝わる品々は芸術そのもの。 撮影は1室まるごとで、壁には歴代の王様の肖像画がプリントされていて、宝物を見守っている。一番目立つのは王冠。黒色…

島津家文書 東京大学史料編纂所

沖縄返還および日本復帰50周年を記念した展示会「琉球」が東京国立博物館で開催されている。最近の東博の特別展は普通に2000円を超えた入場料で団体割引もなく高いと感じている。また、巡回展ならば東京より地方の方が値段を安く設定しているので、東京…

手鑑 見努世友 出光美術館

コロナ禍に突入して出光美術館は開館を控えていた。都心のビル内にあるため閉鎖空間でコロナ対策がきっちりと構築して、感染が落ち着くまでと慎重な対応だった。若冲コレクターで有名なプライスから譲り受けたものの展示や、開館55周年を記念した展示会など…

釈迦金棺出現図 京都国立博物館

京博でも延暦寺の根本中堂の内陣を再現していた。ここだけが写真OK。1階の個室に再現していたので周りに展示物はなく、展示会に来ていることを忘れて、ここだけ祈りの空間と化していた。 京博所有の中から国宝の仏画、釈迦金棺出現図が展示されていた。前所…

遺告 良源筆 廬山寺

天台宗を盛り上げた初期メンバーとして、最澄、円珍、円仁がいるが、中期を盛り上げた人物として良源の貢献度が頭一つ抜けている。中興の祖といっても言い過ぎではない。 良源は第18代天台座主で、通称の元三大師という名で知られいる。東京会場では深大寺の…

円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書 小野道風筆 東京国立博物館

国宝の中で観る視点で全く別の内容での展示カテゴリーが複数ともに国宝指定に相応しいものはそれほどない。円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書は宗教と書跡の両面で国宝クラスとなっている。 宗教面は円珍が大師の称号に相応しいと認定された点で、天台宗…

伝教大師入唐牒 延暦寺

最澄と天台宗のすべて展は2021年秋に東京国立博物館で始まり、冬が九州国立博物館、そして2022年春に京都国立博物館と巡回した。共通する展示もあったが、それぞれの地域に合わせた展示内容となっていた。だが、あまり認識されていないようで、京博には大混…

石水院 高山寺

神護寺の春の公開を見た後、秋にしか訪れたことがない高山寺の石水院に行った。 紅葉で有名な高山寺は秋の観光シーズンともなると多くの人が訪れる。この人の多い寺院という印象が残っていたので足が遠のき、しばらく訪問していなかった。昨年の今の時期に東…

五大虚空蔵菩薩像 神護寺

神護寺のゴールデンウィーク恒例、虫干しによる国宝公開は中止となったが、その代わり多宝塔にある五大虚空蔵菩薩像の御開帳が5月3日~5日にあった。例年は5月13日~15日と10月8日~10日のみに公開されるのが、コロナのため、しばらく中止され…

薬師如来立像 神護寺

5月のゴールデンウィークの期間、神護寺では虫干しするため寺宝の数々がお里帰りし、公開されるはずだった。しかし、コロナの終息が見通せないため、中止となった。せっかく、NHK大河ドラマで鎌倉殿を放映されているにも関わらず、伝源頼朝像とご対面するこ…

短刀 銘来国俊 黒川古文化研究所

黒川古文化研究所の展示室はそれほど広くはなく、名品展では余り展示数は多くない。その中で、鈴木其一や渡辺崋山の江戸時代中期の日本画の名品や、伏見天皇宸翰御願文は重要文化財に指定される名品である。 その中で一番の名品は短刀の銘来国俊である。来国…

短刀 朱銘貞宗 本阿花押(名物伏見貞宗) 黒川古文化研究所

国宝の刀を二振所有している黒川古文化研究所で名品展を開催、その展示会で2振とも展示されているというので、現地に見に行った。 黒川古文化研究所は兵庫県西宮市苦楽園にあり、東洋美術を中心に収集している。春と秋の1か月間程度の開館で、常時開いてい…

本坊経庫 東大寺

毎年5月2日、東大寺では聖武天皇祭が南大門横の天皇殿で行われる。聖武天皇は国分・国分尼寺建立の詔を発して、仏教を全国に広めた。その総本山、元締めとして東大寺の元となる寺院を昇格させ、その地にる盧舎那大仏造立を造営させた。東大寺を全国区いや全…

【東博150年】プレス発表

東博 国宝 東京国立博物館のすべてのプレス発表が行われた。事前の案内の通り、東博が所有する国宝すべてを展示する第1章、東博150年を3期に分けて紹介する第2章の2部構成となっている。 東博の歴史イコール日本博物館史といっても過言ではない。その歴史を…

三重塔 浄瑠璃寺

浄土式庭園の此岸にあたる場所にあるのが三重塔。ここには薬師如来が祀られている。 もともとは京都の一条大宮にあったものを1178年に移築した。なかには秘仏の薬師如来像を安置し、十六羅漢の障壁画が描かれている。 本堂が池と同じ高さに建てられているの…

本堂 浄瑠璃寺

浄瑠璃寺は境内の中心、ど真ん中に池があり、その池をはさんで対岸に本堂と三重塔、池の中に弁天社を構える。いわゆる浄土式庭園の典型例で、本堂を彼岸、三重塔を此岸と見立てて配置している。 彼岸、あの世を表現した本堂内には黄金に輝く九体の阿弥陀様が…

阿弥陀如来坐像(九体阿弥陀) 浄瑠璃寺

本堂の中心的存在は大きな阿弥陀如来坐像(中尊)とその脇に六体の阿弥陀坐像が並ぶ。本来は計九体となるところ二体は修繕のためお堂を離れていた。それでも七体が座る堂内は金色にあふれ、暗い堂内も派手やかな雰囲気だった。それに加えて、特別公開として…

【東博150年】白氏詩巻 藤原行成筆

藤原行成は平安時代の貴族で、官位は正二位・権大納言と高い位に収まる実力者である。そればかりか、当代の能書家として小野道風、藤原佐理とともに三跡と讃えられた人物である。 書道家としては小野道風・王羲之を学んで、和様書道を完成させた。のちに世尊…

四天王立像 浄瑠璃寺

木津川市はゴールデンウィーク期間に市内の寺社の特別公開を企画していた。普段公開していない現光寺や大智寺、この機会に回りやすいように海住山寺や蟹満寺など国宝所有寺院も参加していた。この中でメジャーな組み合わせ浄瑠璃寺と岩船寺を回った。 浄瑠璃…

太子堂 鶴林寺

鶴林寺の国宝建築物のもう一つは太子堂だ。聖徳太子薨去1400年記念が各地で行われているが、鶴林寺でも開催している。そのひとつが太子堂の公開である。 太子堂は本堂よりも古い。屋根板に墨書で天永3年(1112年)と分かる書き物が出てきてたためだ。もとも…

本堂 鶴林寺

西の法隆寺とと言われる鶴林寺は兵庫県加古川市にある。聖徳太子と所縁があるため、法隆寺との対比となる。太子との縁だけではなく寺の寺宝も豪華。真新しい宝物館には寺に伝わる寺宝が並べられている。 寺宝の中で一番目立つのは敷地に詰め込まれた建物。お…

東博の国宝が2022年10月18日〜12月11日に開催決定。 東博150周年の展示会が無事開催されることと観に行くことができますように。 (できれば展示替えを少なくしてほしい)