国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

国宝

聖徳太子および侍者像 法隆寺

聖徳太子と法隆寺展の目玉展示は聖徳太子および侍者像だ。年に数回、決まった日に公開されるものの奥まった厨子内にあるためじっくり見ることは難しい。今回の展示では背面に壁があるものの、厨子内に比べてじっくりと見ることが出来る。 訪れた時はたまたた…

法隆寺献納宝物 東博

ゴールデンウィーク直前から奈良国立博粒間で始まった聖徳太子と法隆寺展。夏ごろに東京国立博物館への巡回展だが、奈良博で観ておきたい博物館サービスがあったので出向いた。 国立博物館の中で、東京・京都・奈良・九州の4ヶ所は数年前までプレミアムパス…

不空羂索神変真言経 三宝院

高野山霊宝館開館100周年記念大宝蔵展「高野山の名宝」Ⅰ期は新館でも武田信玄にまつわるものが展示されていた。武田信玄と言えば恰幅の良い禿げ上がった像が有名だが、その現物が登場。信玄所持の丸頭巾形冑や五鈷鈴(松虫鈴)、そして真田幸村(信繁)像や…

文館詞林残巻 正智院

文館詞林残巻は高野山の塔頭寺院・正智院と宝寿院が所有している。それぞれのものが国宝にしていされている。Ⅰ期には正智院のもの、Ⅲ期には宝寿院のものが登場する。 唐の時代に編纂された勅撰漢詩文集で、漢から唐初までの詩文を収めている。隋唐以前の文学…

澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃 金剛峯寺

霊宝館新館の彫刻が運慶・快慶の名作ぞろいで、高野山の三大秘宝の聾瞽指帰まで登場しているにも関わらず、まだまだ名品が陳列されている。 澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃は千鳥の部分が螺鈿で細工されている蒔絵の櫃。国宝の螺鈿蒔絵の容器類に比べると派手さはない…

聾瞽指帰 空海

誰でもない24歳の青年が志を書いたものが、後に国宝へと変貌する。 空海となる前、佐伯眞魚が書いた書は仏教が一番だとするために、儒教と道教をディスって出家した決意書である。その後に苦難の末遣唐使として大陸へ行き、国内に戻っても京になかなか入るこ…

八大童子立像 運慶作 金剛峯寺

本館で武田信玄関連と仏画をおなか一杯に観賞した後、いよいよ新館へと行く。 高野山の仏像彫刻が屈指の名品揃いである理由の一つが、運慶と快慶の素晴らしい鎌倉彫刻を所有しているからだ。その真骨頂を1部屋ずつで体現した新館は圧巻であった。 まず、快慶…

阿弥陀三尊像 蓮華三昧院

高野山の霊宝館を訪れた日は大雨だったため、寺院を回る観光客はほとんどいなかった。しかし、霊宝館に国宝などお宝を観ることを楽しみにしていた人が若干来ていた。開幕日であったのだが、肌寒い気温と同様、待ちに待った熱気感はあまり感じあられなかった。…

阿弥陀聖衆来迎図 有志八幡講

観心寺の特別公開を見終えて、高野山へと向かう。 明治時代以前ならば歩いて1日かかると観心寺で言っていたが、モータリゼーションの発展により2時間弱で行くことが出来た。 標高が900メートルと山頂にある宗教都市・高野山。すでに桜の時期が終わった下界だ…

金堂 観心寺

観心寺には国宝が3点ある。観心寺縁起資材帳は残念ながらほとんど公開していない。如意輪観音坐像は特別公開の2日間。そして、金堂はもちろんいつでも見ることができる。ただ、せっかく金堂を見るのならば特別公開の日がおすすめである。 室町時代に再興され…

如意輪観音坐像 観心寺

昨年から続いているコロナ禍は1年経っても同じ状態だ。学習効果がなく、何度もループする対応となっている。1年経ったと言い切れるのは、観心寺の秘仏である如意輪観音坐像の特別公開日である4月17日と18日が来たからである。 今年の特別公開はコロナ対…

短刀 銘左/筑州住 (太閤左文字) ふくやま美術館

敗者の歴史はどの国でも残りにくい。時代を支配した勝者は自分色に染めるため痕跡を消すことが多い。まして約260年も続いた絶対的政権ならばなおさらである。 豊臣の痕跡の中で、比較的多く残っているのが土木関係である。川の改修工事や土塁、寺社仏閣建…

油滴天目茶碗 大阪市立東洋陶磁美術館

2020年秋に東博で開催された桃山時代をテーマとした展示会は大盛況で幕を閉じた。その余勢をかってか、大阪市立美術館では豊臣をテーマに展示会を開催している。ピンポイントの内容ではあるためか、こじんまりとした内容となっている。 入口付近にはこの展示…

向源寺 十一面観音立像

琵琶湖の湖東、長浜を中心とした地域は知られざる観音菩薩が各所に点在している。その魅力を発信していた東京・上野のアンテナ仏像館「観音ハウス」が昨年10月をもって閉館した。アンテナショップは数あれどアンテナ仏像館は聞いたことがない。滋賀でも彦…

唐門 三宝院

門跡寺院の三宝院が勅使を迎えるために作った出入口。普段は全く使わない門ではある。にもかかわらず、勅使に対して最高のもてなしを演出するためだけに贅の限りを尽くした。黒漆と菊と桐の紋を金箔で加工して、世の中で一番くっきりとしたコントラストをつ…

薬師如来及び両脇侍像 霊宝館

醍醐寺は僧侶の修行の場で山伏とも縁が深い。境内を抜けた先にある女人堂で入山の受付を済ませて山を登ると千年前の僧侶たちと同じ山岳修行の場まで登ることが出来る。上った先は上醍醐と呼ばれ、国宝や重要文化財クラスの建築物がある。その中心には薬師堂…

五重塔 醍醐寺

醍醐寺の象徴と言えば五重塔。その優美さは五重塔の中でも屈指である。 その理由はまず、五重塔が主役である。境内の敷地内にあるため、塔は他の建物と同列あるいは付属物として建てられている。四天王寺や薬師寺、法隆寺などの塔は伽藍配置の一部となってい…

金堂 醍醐寺

桜の名所は数あれど、歴史に名を遺す名所は醍醐寺がもっとも有名だろう。なぜなら、豊臣秀吉が朝鮮戦争を仕掛けた最晩年のイベントとして、醍醐寺において大花見大会を開いたためだ。九州平定後に開いた北野の大茶会に匹敵する催し物として知られている。 国…

本殿 石清水八幡宮

春です。桜の季節です。 今年の桜の開花は例年に比べてかなり早く、近畿圏では4月に入ると散り始めている。 石清水八幡宮のある男山付近には背割堤が近畿の桜の名所として紹介されることが多い。桂川、宇治川、木津川の合流地点で、堤に植えられた桜が川に…

弥陀堂 金蓮寺 

名古屋から岡崎へ出て、岡崎城の桜を愛でた。その後、名鉄へ乗って吉良吉田駅へ。住宅と畑が入り混じる道を歩くこと20分弱で金蓮寺に着いた。 和歌山の善福院を訪れた後に行ったので、国宝建築物があるにも関わらず案内板が全くないのが違和感だった。町の人…

懸守 四天王寺

聖徳太子遠忌1400年記念展示会が開催される2021年。この聖徳太子の数々の伝説のひとつで、その地位を確立した事変が物部氏との戦に勝利したことだ。廃仏派の筆頭で武を司る地位にあった物部氏が、崇仏派であった蘇我氏と戦い、蘇我氏に味方した聖徳太子…

聖徳太子および侍者像 法隆寺

聖徳太子は存在していない。歴史研究が進むにつれて新たな学説が提唱され、教科書への記載修正へと発展している。個人的には聖徳太子という存在について、神がいるかいないかに近い論争に思う。 ということで、厩戸皇子(聖徳太子)の遠忌1400年を記念して奈…

鳥獣人物戯画  高山寺

約1年待っての開幕が迫っている鳥獣人物戯画のすべて。4巻の絵巻物を一度にすべてを公開するダイナミックな展示方法は楽しみしかない。そこに、ベルトコンベヤー方式の人間自動搬送機を設置して、滞留を防ぐ試みまで発表されていたがコロナで順延となって…

釈迦堂 善福院

JR和歌山駅から御坊方面行きに乗り、無人駅の加茂郷駅で下車。歩いて30分ぐらいで国宝の釈迦堂のある善福院へ着く。グーグルマップを使って行ったので迷うことはなかったが、ところどころにある案内板だけでは絶対に迷っていた。 釈迦堂は栄西により創建され…

【きもの】御神服 鶴岡八幡宮

www.tnm.jp 2020年初夏、東博で開催した特別展「きもの」はコロナ禍で開催期間が変更となったが無事に終了した。当初の予定で開かれていた場合は見に行く予定がなかったが、会期がずれたお掛けで見ることができ、圧巻の展示物の量にとても感動した。 さて、…

【雪舟と玉堂】凍雲篩雪図 浦上玉堂

文人画家の浦上玉堂は池大雅と共にノーベル賞作家・川端康成のお気に入り作家である。雪舟が注目を集める展示会だが、浦上家も負けてはいない。地階に設けられた第二会場は浦上玉堂を中心に息子の春琴、秋琴兄弟の作品を展示していた。 文人が嗜むべき4つ琴…

【雪舟と玉堂】四季山水図巻 雪舟等楊

]約16メートルある雪舟作・四季山水図巻。毛利博物館では毎年秋にすべてを開いて見ることができる。そして、岡山県立美術館でも巻物すべてを一気に見ることができた。 展覧会のメインビジュアルに使用されていることもあり、一番人気で見るために長い列が…

【雪舟と玉堂】破墨山水図 雪舟等楊

雪舟と玉堂展に出展している国宝の中で唯一、後期にしか見ることができないのが破墨山水図である。他の作品に比べて絵の上に書かれている賛の数が多い。数えで76歳の時に雪舟が書いた山水図に、京都五山の有名な詩僧6人の題詩が書かれており、雪舟の評価が…

【雪舟と玉堂】慧可断臂図 雪舟等楊

岡山県出身者には多士済々の文人墨客がいる。その中でも際立っているふたりを取り上げた展示会が岡山県立美術館で行われた。ひとりは雪舟、もう一人は浦上玉堂。浦上玉堂については息子の春琴・秋琴作品も多く展示していたので浦上家を取り上げたと言っても…

金銀鍍透彫 宝相華文華籠 神照寺

大阪市立美術館は天王寺公園内にある。同場所は明治時代に開催された第5回内国勧業博覧会の会場として利用され、動物園があったり、大阪の象徴・通天閣がそびえたっていたり、一大テーマパークとなっている。 この大阪市立美術館は住友家の本邸跡地の寄贈を…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。