大仏殿の正面に置かれている八角燈籠は、国宝であるにも関わらずあまり注目されない。高さが約4.6メートルと結構な大きさであり、大仏殿を正面に見ると必ず視線に入るにも関わらずである。それだけ、大仏殿の大きさが特異なのだろう。
八角燈籠の見どころは八面に浮彫されているデザイン。扉4面は獅子、開かない面は楽器を奏でる天人が造形されている。結構、細かく造られているにも関わらず、素通りされるのは高い位置にあるためだと思う。近づいて見ると4メートルの高さを見上ることになり、なかなかしっかり見ることができない。そこで、少しだけ足場を組んでじっくり見るための企画イベントがあったらおもしろそうだ。大仏だけでも十分な人気を得ている東大寺大仏殿だが、リピーター組として八角燈籠に注目したイベントがほしい。海外から多くの人が参拝に来ているので、なかなか出来ない企画だが冬場の人が少ない時期に開催してほしい。