国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【やまと絵】平治物語絵巻 六波羅行幸巻 東京国立博物館

東博の平成館での特別展の場合、第一展示場と第二展示場の間(1階入り口から上がった2階のちょうど反対側)がグッツ売り場となる。いつも気になって見るのだが、出来の良いぬいぐるみが結構出ていた。人気キャラクターとのコラボぬいぐるみもあったが、や…

【やまと絵】伴大納言絵巻 出光美術館

大陸から伝わったとされる絵画技法。高松塚古墳などに見られる型は明らかにそれと分かる描きようである。それが、宗教儀式として現地へ行けない代わりに屏風へにしたり、聖徳太子絵伝のように国内で発生した事象を絵にすることでオリジナルな描き方へと変化…

【やまと絵】山水屛風 神護寺・京博

早いもので東博150周年展から1年が経った。周年記念展示会で気合いの入った内容だっただけに、翌年の秋展の企画者はプレッシャーがかかったことだろう。そんな素人考えが杞憂に終わる企画がやまと絵展だ。全国各地のやまと絵の一級品が東博に集合したと言っ…

禅院額字幷牌字 東福寺

東博の展示会場では大人気だった通天橋から臨む紅葉の風景。手前に欄干を設けて橋にいるように撮影できるディスプレイになっていた。ただ、ここは京博。しかも秋開催。本物を見に行くことが気軽にできる。写真も良いが実物が一番だ。ただ、ピーク時にはすご…

義楚六帖 東福寺

東福寺展で展示していた仏手は写真OKで映える展示物だった。これは今は無き京都大仏の遺物で、東福寺内に安置しているが普段は非公開のものである。金箔がだいぶ残っていることから、奈良の大仏同様、出来た当時はキンキラキンだったことが想像できる。なお…

太平御覧 東福寺

東福寺展では1階の出入り口付近の展示物のみ撮影が許されていた。写真の右側の蓮弁はいまは失われている京都の大仏が乗っていた台座の装飾物。左は釈迦如来で一般的な寺院にある大きさの仏像である。対比すると蓮弁がかなり巨大であることが分かる。蓮弁は…

無準師範像 自賛 東福寺

東博の春の特別展だった東福寺展がこの秋に巡回展として京博で開催されている。東福寺は京都・東山の南にあり、京博の最寄り駅・京阪の七条駅から南へ一駅と非常に近い臨済宗の大本山である。境内はそこそこ広く、国宝の三門は時代劇でも背景に使われるぐら…

御影堂 知恩院

来年開催の展示会発表で浄土宗開宗記念の展示会の発表があった。いずれも国立博物館で春が東京、秋が京都、年が明けて再来年に九州で開催される(天台宗の展示会と同じ規模)。今年の前半にたくさん展示会で見た親鸞の師匠であたる法然上人が起こした宗派な…

【やまと絵】平治物語絵巻 六波羅行幸巻 東京国立博物館

昨年開催された東博150周年・国宝展でも、もちろん出品されていた平治物語絵巻が再び登場。前回は東京都美術館で開催されたボストン美術館展で来日していた三条殿夜討巻とのリレー展示(勝手に言ってます)であった。 kokuhou.hatenablog.com 今回は静嘉堂文…

【やまと絵】信貴山縁起絵巻 朝護孫子寺

四大絵巻で源氏物語、鳥獣戯画は知名度と人気度が抜群で選ばれて当然。伴大納言絵巻も当時の世相が良く分かる絵巻物となっている。そして四大に列されている信貴山縁起はと言うと馴染みが薄い。まずもって信貴山がある関西でも朝護孫子寺と言われてもはてな…

【やまと絵】伴大納言絵巻 出光美術館

やまと絵展で一番見たい作品は伴大納言絵巻である。国宝に興味を持って出光美術館での展示を心待ちにしていたが、東博へ貸し出し出展が先になった。今回はⅠ期のみの展示で期間が短い。四大絵巻が揃うのは伴大納言絵巻が出ている時だけとなる。 レア★★★ 観た…

【やまと絵】鳥獣戯画 高山寺

展示ショーケース前に動く歩道を導入した伝説の特別展、国宝鳥獣戯画のすべてから2年が過ぎた。当初開催予定だった2020年7月からだと3年の月日が経った。コロナに振り回された展示会で、行くことが叶わなった。 やまと絵展で鳥獣戯画は4巻一度に見る機会…

【やまと絵】源氏物語絵巻 徳川美術館・五島美術館

東京国立博物館では10月11日~12月3日まで、やまと絵 -受け継がれる王朝の美-と題した特別展示会を開催する。 奈良時代が遣隋使や遣唐使によってもたらされた大陸文化の受容期だったのに対して、平安時代には大陸への派遣を辞め内向きな文化の醸成…

古事記 宝生院

公立の美術館や博物館のリニューアルが続いている。横浜みなみみらいにある横浜美術館は2021年から始まり来年再開予定。大阪市立東洋陶磁美術館は22年2月から始まり、こちらも来年春再開予定。天王寺にある大阪市立美術館も昨年からリニューアル工事に入っ…

本殿 春日大社

春日大社の六社寺拝観の特典は御本殿特別参拝だ。これにポストカードがついてきた。この特別参拝は以前に体験していて、回廊を歩くものである。御蓋山浮雲峰遙拝所や、万燈籠再現した藤浪之屋など、一度は見ておきたい内容である。 春日大社の御本殿特別参拝…

金銅燈籠 興福寺

興福寺国宝館の豪華な彫刻群に埋もれて見逃しがちなのが金銅燈籠だ。 入り口から真っすぐ行き、ドン付きの左側にひっそりと国宝の燈篭がある。ちょうど奥ばった目立たない隠れた位置にある。もともとは南円堂の正面に置かれていたもので、南円堂創建当初の唯…

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。