国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

黄不動明王像 曼殊院

京都の東北部、修学院離宮近くにある曼殊院で国宝秘仏の黄不動明王の特別公開が行われていた。曼殊院の悲願であった宸殿が150年ぶりに再建復興された記念での公開である。 曼殊院は京都でも外れにあることから、外国人観光客で賑わう中心部と違って休日でも…

如来堂 専修寺

平成に国宝指定を受けた専修寺の建物。御影堂と共に並び建つ如来堂も国宝となっている。こちらの内装は御影堂に比べると派手さはない(派手なのは派手だが)。御影堂の半分くらいの大きさで、阿弥陀如来を祀っている。 如来堂そのものも禅宗様(唐様)という…

御影堂 専修寺

三重県総合博物館で親鸞と高田本山展を楽しんだのならば、専修寺へ行かない選択肢はない。三重県総合博物館から専修寺へは歩いておよそ30分で行けない距離ではない。列車との兼ね合いで時間があまり変わらなかったので、歩いて行くことにした。(強風で列…

三帖和讃 専修寺

親鸞と高田本山展の西方指南抄の全冊公開に行ったが、三帖和讃も公開されていた。1冊のみで京博の親鸞展の初期に展示していた浄土和讃だった。七五調の賛歌として書かれたもので、癖字のオンパレードで読み間違いのないようにフリガナが振られている。弟子…

西方指南抄 親鸞筆 専修寺

京博での親鸞展が終了したあと、三重県総合博物館で開催されている親鸞と高田本山展は専修寺の国宝の公開が企画されていたので見に行った。 親鸞展でも出品されていたが西方指南抄と三帖和讃が期間を変えて全冊一挙公開される企画となっていた。重なっていな…

青磁 鳳凰耳花生 銘万声

和泉市久保惣記念美術館の日本美術の名品展に参考品として、国宝の青磁・鳳凰耳花生を展示していた。 青磁は南宋時代の作品で大陸から渡ってきた。なので、日本美術ではないが、その後の日本美術、とくに茶道へ大きな影響を与えていることから参考出品してい…

歌仙歌合

大阪府和泉市にある久保惣記念美術館で行われている「日本美術の名品 -和泉の文化財とともに-」を見に行く。 2021年冬に1度訪れたことがあり、今回で2回目。とはいうものの、同館所蔵品の巡回展を2017年の松濤美術館、2022年の西宮市大谷記念美術館開館5…

初音蒔絵 徳川美術館

徳川美術館での大蒔絵展の主役はもちろん初音蒔絵だ。三代将軍・徳川家光が目に入れても痛くない娘・千代姫の輿入れ(結婚)ために贅を尽くした日常品が初音蒔絵である。日本一の嫁入り道具は金ぴかで、それぞれ一点一点が美術品である。ただ、改めてじっく…

宝相華蒔絵経箱 延暦寺

大蒔絵展は昨年春からMOA美術館、三井記念美術館と巡回していた展示会で、最後の徳川美術館での開催にようやく行くことが出来た。 行くことが出来たとはいえ、MOA、三井とは展示品が変わっており、コロナさえ治まっていればすべて見に行きたかった。とは言え…

太刀 銘一

国宝らしからぬ展示会へ行った。オードリー・ヘップバーンの写真展で、会場が佐野美術館だった。オードリーにあまり興味を持っていないが、東洋美術の部屋にて「語りつがれる英雄」と題して国宝で法人蔵の太刀 銘一を展示しているとあったので行って見た。 …

色絵藤花文茶壺 野々村仁清 MOA美術館

奇想の画家・岩佐又兵衛。戦国武将・荒木村重の子で、母方の性である岩佐を名乗り、織田信長の次男である信雄に仕えた。徳川幕府樹立で太平の世になり、絵の才能を開花させ、洛中洛外屏風(国宝・東博所蔵)や豊国祭礼図屏風(重要文化財・徳川美術館所蔵)…

円珍関係文書のうち 円珍自筆書状

東北からの移動で東京を通ったので東博にも寄った。 東福寺展は終了していたので、京博での開催を楽しみに待つ。売店で図録が置いてあり、東京会場で見ることが出来た東福寺の国宝たちは京都でも展示される予定で一安心。そのまま常設展を見まわる。 東博の…

禅機図断簡(丹霞焼仏図)因陀羅筆

アーティゾン美術館ではヴェネチア・ビエンナーレの帰国展として「ダムタイプ|2022: remap」展が開催されていた。先日亡くなった坂本龍一が参加していたこともあり、大盛況だった。音と映像(マップ)を組み合わせた取り組みで、プロジェクションマッピング…

白水阿弥陀堂 願成寺

福島県の国宝建築・白水阿弥陀堂は新幹線では非常に行き辛い場所にある。最寄り駅はいわき駅の隣の内郷駅である。いわき駅までが郡山駅からだと在来線を利用することになる。水戸から特急がベターな選択となる。いわき駅の周りは商業施設が並ぶ都会だったが…

金色堂堂内諸像及び天蓋 金色院

金色堂はその名の通り、壁という壁に金箔が貼られて、黄金に輝いている。秀吉の作った黄金の茶室の復元をたまに見るが、その大きさの比ではない。なにせ、中には30体以上の仏像が所狭しと並ぶだけの広さがある。その仏像たちも黄金に輝いているばかりか、…

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。