国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

王羲之 白氏詩巻 藤原行成

白居易の詩集を藤原行成が写したもの。伏見天皇が遺愛した品で、紙背のつなぎ目には伏見天皇の花押がある。天皇が愛した字を一度間近で拝見したい。 レア ★☆☆ 観たい ★★☆

王羲之 秋萩帖 伝小野道風・伝藤原行成筆

巻頭が安幾破起乃で始まるためこの名前がついた。和歌48首の書き写しのあとに、王羲之の尺牘11通を臨写している。同展示会で見ずしてどこでみるのだろうという代物。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆

王羲之 法語・規則 蘭渓道隆筆

日本で最初の禅師の称号を手にした蘭渓道隆が書いた書。僧侶たちに怠慢を諫めて、ルールに乗っ取るように示したものだ。工事現場の安全第一や学校での廊下を走らないといった感じ。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆

王羲之 金剛般若経開題残巻 空海筆

昨年の夏のブラタモリで高野山を取り上げられたり、主人公になった映画の公開もあり、空海ブームが再来している。 ところが、空海とは何者なのかというカテゴリーが困難を極める。最もポピュラーなものは宗教家で密教の伝教師である。そして、ブラタモリでは…

般若寺楼門

木鼻に大仏様繰形を持つほかは和様式の門。鎌倉時代中期ごろのものと推測される。 般若寺は東大寺や興福寺のある場所から北に位置する。花の寺として有名で、季節ごとに花々が咲き誇る。

住吉大社

住吉大社は海の神様を祀っている。上町台地の南の端にあたる場所にある。南へ行くともず古墳群があり、西へは明日香や奈良に向かう街道と大和川、北には四天王寺や難波宮がある。交通の要所に鎮座している。 住吉大社は四棟でひとつ。一から三殿が東から西へ…

旧閑谷学校講堂

写真右奥の建物が講堂で、これが国宝になる。建物はシンプルではあるが中華思想を反映したもので、火頭窓があしらわれている。内部は板張りで襖で仕切られ、束柱を並べ、ボールト天井がかけられている。 しかし、建物だけではここの良さが伝わらない。手前の…

吉備津神社

岡山県にある吉備津神社は入母屋造りを前後に二つ並べたユニークな造り。地面も平らにせず、斜面をそのままにした作りは春日大社を彷彿とさせるアニミズムの潮流を汲む。自然との調和を重んじながら、特徴的な舎殿で他にアピールする。吉備一族の発祥の地だ…

太刀 銘長光

通称・大般若長光。長光は長船光忠の子。丁子乱れの刃文を焼くが、互の目を交える点に特徴がある。この太刀は六百貫という超高値がついた逸品で、足利義輝、織田信長、徳川家康らが所有していたそうだ。そして、帝室博物館が購入して現在に至っている。

秋草文壺 慶応義塾大学

陶器類の国宝指定は14件しかない。その中で国産は5件でその一つにあたる。 そして、陶器類で偶然見つかったものはこれをおいてほかにない。昭和17年4月に土取り工事中に発見された。平安時代に火葬骨を納めたものと推測される。 渥美焼で、綺麗な文様が印…

四天王寺 懸守

年始に訪れた四天王寺。ビックニュースが飛び込み春にも訪れたくなった。 ニュースは四天王寺の寺宝である懸守内部に如来像が入っていたというもの。形・大きさから何かが入っていることは見れば分かるが、国宝ゆえに割いて見ることもできなかった。今回、C…

王羲之 大燈国師墨蹟 妙心寺

花園天皇は洛西の景勝地に離宮を造営して静寂のひと時を過ごしていた。仏教にも帰依していたことから、離宮を禅刹にしようと考えた。そこで大徳寺を開山した僧・大燈国師に相談し、法嗣である慧玄にその業務を委託し、完成したのが妙心寺である。 妙心寺を開…

王羲之 大手鑑 陽明文庫

鑑はいろいろな書の良い部分を切り集めたスクラップ帳である。鑑にすることで有名なものや貴重なものが1冊にまとめて読むことができ、コレクター冥利に尽きる逸品に仕上げることができる。公家の最高峰のひとつである近衛家が集めたものだけあって、貴重なも…

王羲之 光定戒牒 嵯峨天皇筆 延暦寺

九州国立博物館で開催されている王羲之と日本の書には数多くの国宝が出品されている。日本の書は王羲之の書いた文字が基本書体となって発展してきた。その中で日本独特の書きかたが三筆により誕生した。すなわち空海・橘逸勢、そして嵯峨天皇によってである…

【妙心寺】鐘

第52回京の冬の旅が3月18日まで開催されている。15か所が特別公開されているが、その公開物には直接的な国宝はない。 国宝巡りは一息と思いながら、妙心寺の三門を訪れた。そのチケット売り場で法堂の割引券をもらったので三門拝観後に訪問した。妙心寺…

【仁和寺展】阿弥陀如来坐像および両脇侍立像

いつもは春・秋に公開される仁和寺の霊宝館に鎮座している阿弥陀如来坐像。寺の中心的仏像ではあるが、その地位を2代目に譲り、特別な時に顔を出す。先代の親方的存在で、隠居はしているがまだまだ現役バリバリ。 浄土思想が蔓延して大量の仏像が誕生した時…

【仁和寺展】医心方

先週のBS日テレのぶらぶら美術・博物館では仁和寺展の特集が放送されていた。そのためかアクセス数も若干伸びた。テレビの威力を改めて感じた。と同時に、テレビの限界も感じた。どうしても尺の問題からすべてを紹介することはできない。また、インスタ映…

【奈良博】大毘盧遮那成仏神変加持経 西大寺

西大寺展は昨年1年間かけて東京・大阪・山口と巡回展覧会を開催した。そして、ようやく奈良へお戻りになったことを記念?して、特別展の写経に西大寺の寺宝が陳列されていた。国宝の大毘盧遮那成仏神変加持経と金光明最勝王経が一室の端の方に陳列されいる。…

【興福寺 】天燈鬼・竜燈鬼立像

昨年春の興福寺・仮講堂特別公開や運慶展の最後のコーナーでも目を引いた燈鬼像。運慶の子・康弁作で、筋肉ムキムキの小鬼が塔を持ち挙げる力強さを見事に表現している。 他の仏像に比べると小振りであるにも関わらず、肉感・迫力・インパクトは大きさに反比…

【興福寺】十大弟子立像

光明天皇の発願により734年に完成した像。名称の通りもともとは十躯あったが、伝わっているのは六躯である。 ふくよかな菩薩像や屈強な力士像に比べると、やせ形のガリガリで生命力に欠ける像である。しかし、それぞれが個性的であるため、単なる仏像に比…

【興福寺】八部衆立像

興福寺の仏像群で一番人気は八部衆の阿修羅像であろう。最近の調査で童顔の阿修羅は元はもっと怖い顔だったことが分かるなど、研究が進んでいる。 八部衆は異教の神が仏教の護法神になったので、顔や体が異形のものの組み合わせでできている。迦楼羅などはお…

【興福寺】木造千手観音菩薩立像

興福寺の国宝館が元日に再開した。昨年は耐震工事のため1年間閉館していて、その間に東博で運慶展が催され、多くの仏像が出品されていた。 国宝館のセンターはもちろん千手観音。リニューアル前もそうだったように、5メートルを超える大型仏像は中心にふさわ…

【仁和寺展】誓願寺建立縁起 誓願寺

仁和寺展となっているが、御室派のものも含む題だけに各地から名品が集まっている。その中で、2月12日までの展示でぜひ見ておきたいのは誓願寺建立縁起だ。単なる建立に至るまでの歴史書と思えばそれほどまでではないが、これば栄西が書いた書というならば…

【仁和寺展】孔雀明王像

密教とともに日本に伝わった孔雀明王は、藤原道長が仁和寺へ画像を寄進するなど平安時代の公家・皇族間で持て囃された。 国宝展にも出品されていた仁和寺の孔雀明王像は、宋仏画の特徴を有している。日本に多くあるそれらとは一味違う三面六臂である。 派手…

【仁和寺展】高倉天皇宸翰消息

高倉天皇は平家全盛期に8歳で天皇に即位。20歳で安徳天皇へ譲位した。そして譲位した翌年に亡くなった。まさに時代にほんろうされた天皇である。その唯一の宸翰が仁和寺の寺宝として展示されている。 1178年11月13日にのちの安徳天皇が生まれた喜…

【仁和寺展】御室相承記

盛り上がりを見せている仁和寺展。すべてが国宝・重文クラスを取りそろえた運慶展に比べると地味な展示もある中で、普段は現地の仁和寺ですら見ることができないものや、御室派の名品たちが揃っているということもあり、ネット内でも高評価が多い。 開祖であ…

林原美術館 太刀 銘備前国長船住左近将監長光造

岡山の林原美術館は常設展示は行っておらず、企画展時のみオープンしている。なぜか岡山に立ち寄った際には閉まっていることが多くこれまで一度も館内に入ったことがない。 数年前に美術館運営の母体となる林原が倒産した時は、美術館自体はもちろん所蔵品の…

【東博】 金銅柄香炉〈鵲尾形)法隆寺献納

仁和寺展を訪問したその足で法隆寺献納物館にも寄った。明治維新後の廃仏毀釈(檀家制の廃止?)により、仏教界は一気に収益源を失い貧困した。そのため、大寺院では寺宝の数々を天皇家へ献上することでその窮を逃れる恩給を賜った。 その中で2015年に注…

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。