国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

観た

石山寺 本堂

駅から石山寺までの道中、新緑の季節も終盤となり琵琶湖を眺めながら綺麗に咲いたあじさいを愛でながら門前まで楽しく歩いた。梅雨の中休み、石山寺では特別な御開帳があった。 33年に1度、もしくは天皇即位の翌年に、天皇からの勅使が扉を開封した時のみ…

厳島神社

広島県の宮島といえば大鳥居が海に浮かんでいる風景が一番最初に思い浮かんでくる。ところが、令和の大改修に入ったため、大鳥居は全体を覆って工事されている。最近、覆っている布をシースルーにしたとニュースになったが、薄っすらと全景が分かるぐらいで…

肥前国風土記

香川県立ミュージアムで文化財保護法70年の記念事業の一環で、肥前国風土記の展示が行われた。個人蔵の国宝で、滅多に展示されることがないが、コロナの影響で8日間の展示となった。 常設室1に入った正面に展示していた。肥前の文字が書かれた最初のページ…

豊楽寺 薬師堂

三密は仏教用語で密教の三業の総称で、手に印を結ぶ身密、口に真言を唱える口密、心に本尊を観念する意密からなる。護摩を焚いて疫病退散を願うのならば三密をもって祈念しなければならない。一方で、現代の三密はというと、密室、密集、密接を避けること。…

赤糸威鎧 白糸威褄取鎧 櫛引八幡宮

ここ3カ月、国宝との出会いのない日々を過ごしていた。緊急事態宣言を受けて県をまたいだ移動自粛となってからはネットサーフィンの一択だった。 ようやく国宝見物の春が到来した。都心部ではまだまだ自粛ムードは拭えない。こんな時こそ「たまに行くなら地…

妻沼聖天山 本殿

感染力が強い新型ウイルスの流行により、多くの美術館や博物館が休館せざるを得なくなった。国宝ハンター格言では、観る機会があれば一目散に観るさもなくば後悔するが、ドンピシャとなったかっこうだ。他には個人所有は一期一会もある。(格言は私見です。)…

七支刀 石上神宮

出雲のお目当てが秋野鹿蒔絵手箱だったが、大和の目当ては七支刀だ。 奈良・天理にある石上神社は拝殿が国宝。参道や社殿の周りは高い木々で覆われていて、外部とは一切遮断しており、神聖な空間を演出している。一方で境内には鶏が放し飼いされており、どこ…

藤ノ木古墳出土 文化庁

藤ノ木古墳出土品は法隆寺などを訪問した際、斑鳩町文化財活用センターで大量に見たことがある。普段の常設展示としてはレプリカを陳列しているが、期間限定で本物を展示していた時期があり、観に行った。玉石混交という言葉あるが、出土品には玉金混交のま…

荒神谷遺跡出土 文化庁

出雲大社にすぐ近くにある島根県立古代出雲歴史博物館には荒神谷遺跡出土品が展示されている。出土した圧倒的な量の銅鐸や銅剣を一度に見ることができる。世の中にこれほどの規模で綺麗に残っていることが奇跡に近く、ほぼそれたの出土品専用の博物館で見る…

秋野鹿蒔絵手箱 出雲大社

東博の2020年最初の特別展は出雲と大和展。日本の原点である古代王朝の遺物たちを堪能できる展示となっている。 一番のお目当ては秋野鹿蒔絵手箱を見ること。神魂神社を見に島根へ遠征した時に、現物があるものだと思い、出雲大社を訪問。立派な社殿はもちろ…

薙刀 銘備前国長船住人長光造 佐野美術館

刀剣専門美術館というわけではないが、刀剣なしには語れない佐野美術館。名刀への道と題して、奈良から平安時代の刀を展示している。目玉は松井江。岩国美術館所有となった稲葉江が記憶に新しい南北朝時代の名工・郷義弘作とされている代物。ほとんど本物が…

曜変天目 静嘉堂文庫

2020年も静嘉堂文庫美術館で曜変天目茶碗がお披露目された。宋磁の名品を集めた冬の展示で、白地、黒釉、三彩、翡翠釉、青磁と様々な種類の磁器を展示している。 磁器の展示で、静嘉堂文庫の名品となると曜変天目をおいて他にない。昨年は国宝の曜変天目…

兜跋毘沙門天立像 東寺

特別展の毘沙門天は東新館と西新館の1室のみで開催。37件の出品なので新館全てを使うことができないのは仕方がない。西新館の残りスペースでは東大寺の冬の風物詩で奈良博の展示も同時期の風物詩となっているお水取りの企画展となっている。ここまではまだ…

毘沙門天立像 善賦師童子・吉祥天立像 鞍馬寺

世紀の祭典、毘沙門祭が始まった。奈良国立博物館の東新館と西新館の1室での開催で、37件とやや少数の展示となっている。ただ、中にユニット参加もある。その一つが今回の絶対的センター、鞍馬寺の毘沙門天立像である。 鞍馬寺のものは東新館の中央にあり、…

釈迦如来坐像 蟹満寺

JR奈良線の棚倉駅から徒歩で20分。大きな一戸建てと田んぼ、線路や川を渡った先に国宝を所有する蟹満寺がある。蟹満寺は木津川の支河沿いにあるので船が往来していた時代には好立地だったのだろう。今昔物語に出てくる蟹の恩返し縁起で有名なお寺で、堂内…

入唐求法巡礼行記 円仁記 兼胤筆

京都国立博物館は毎年恒例の干支にちなんだ動物の展示と、各テーマごとの名品ギャラリー展となっている。改元があって初めてのお正月というとことで、紫宸殿障壁画や各神社の狛犬・獅子の彫刻、源氏物語絵巻などにぎにぎしい展示となっていた。 書籍のコーナ…

八角堂 栄山寺

平安時代に国内を牛耳った藤原家。その南家の菩提寺が栄山寺だ。藤原南家自体は奈良時代の恵美押勝の乱により失脚してしまった。藤原家全盛の時代だったことから栄山寺自体は鎌倉時代まで栄えた。しかし、藤原家の没落とともに寺勢はなくなり、一時は無住の…

梵鐘 栄山寺

国宝の梵鐘は14点ある。その保管方法には2種類あり、風雨にさらされながら現役バリバリのものと、国宝になったので鐘としてではなく工芸品としての保管するため新築の建物内に保管するものがある。現役は東大寺や円覚寺、建長寺、當麻寺、観世音寺がそう…

慈眼院 多宝塔

関西国際空港に近い日根野駅から歩いても行ける日根神社。犬鳴山へ向かうバスに乗るとすぐに着く神社だ。神社自体は何の変哲もないどこにでもありそうな村を守る神社で、正月なので地域の人が初詣出客にお接待している。入口には一軒だけ露店が出ていたが、…

元興寺極楽坊本堂

近鉄奈良駅から商店街を向けると奈良町に入る。繁華街からは離れた住宅地で、少し古びた街並みの中には飲食店もところどことあり、観光客もよく歩いている。 街中にはなるのだが、昔はこの場所すべてが元興寺の境内だったというぐらい名門寺院には国宝が4つ…

薬師如来立像 元興寺

奈良国立博物館の旧館は仏像館として彫刻の数々が展示されている。半分以上は同じものが並んでいるが、調査や修繕が終わったものを入れ替える形で展示が変わっている。 元興寺の薬師如来立像は年末から登場した国宝彫刻である。お笑いトム・ブラウンのボケ、…

令和の国宝を振り返りつつ展望する

元号の変更により新時代となった日本。日常が極端に変わったことはないはずだが、それなりに心機一転した年だった。 さて、国宝を観る的には大豊作の年であった。令和の引用元とされる万葉集を中心に、派生した国宝の日本書紀の展示、漢籍から引用されると予…

太刀 安綱 号童子切

奈良・春日大社の国宝殿で今日から開催している安綱・古伯耆展は大混雑で幕を開けた。 初日なので、狐キャラクターのこんのすけが登場していたこともあり、普段の国宝殿には見られない刀剣女子が大挙して来ていた。まず、行列が出来ることがない展示会場で、…

太刀 吉房 ふくやま美術館

今年、国内屈指の刀剣を保有している小松コレクションが遺族の意向でふくやま美術館に寄贈された。国宝刀剣7本を含むもので、一気に国内有数の国宝ホルダー美術館となった。そして満を持して所蔵品展示の一企画として寄贈品の一部が展示された。 常設展示は3…

【正倉院展in東博】竜首水瓶 法隆寺献納宝物

東博での正倉院展は実物大の正倉院の模型が展示してあった。展示というより設置の方がふさわしい大きさだった。東大寺の北のはずれにある正倉院は平日の昼間に一般公開されているので、気軽に見に行くことが出来る。ただし、あくまでも観るだけで近づくこと…

太刀 長船景光(号 小龍景光) 東博

国宝刀剣保有数ナンバー1の東博。刀の展示コーナーは四半期ぐらいで入れ替えがある。入れ替え毎に違う国宝刀が展示されるので、特別展の開催に合わせて観に行くと、新たな刀と出会うことができる。(東博所有の刀だけでも大規模な企画展が組めそう) 刀工の…

富岡製糸場

明治以降の製造物で国宝指定2例目(第1号は迎賓館赤坂離宮)となった富岡製糸場。近代日本の礎を築くため、外国へ輸出するキラーコンテンツと白羽の矢が当たった生糸を大量生産するために作られた施設である。 明治政府は維新の御旗のひとつである開国をな…

鑁阿寺 本堂

国宝の鑁阿寺本堂は足利学校にほど近い場所にある。足利氏の氏寺で、もともとは館があった場所である。寺の周りは土塁と堀がそのままで、武士の館であった面影が残っている。幕府が開かれた鎌倉が観光地になっているのに比べて、足利は尊氏以降、上洛して政…

尚書正義 足利学校

今年は改元のあった年。新元号の令和は万葉集が典拠となって選ばれたため、珍しい国書の展示が多かった。従来の元号の典拠が漢書からだったため、漢書の国宝書籍の展示を期待していたので、選ばれずに少し残念だった。 しかし、これまでの元号は漢書からとい…

四季山水図 (山水長巻) 雪舟筆

山口県防府にある毛利博物館。戦国大名で長州藩を率いた名門・毛利家の邸宅と庭園を公開しつつ、所有していた名品を公開している。博物館と言いつつも、邸宅公開が中心。明治政府をけん引した長州藩ではあるが、政治の中心から距離的にある防府の地では豪華…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。