国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

観た

【粉河寺創建1250年】粉河寺縁起絵巻 粉河寺

西国33ヶ所巡礼地の一つである粉河寺が創建1250年を迎えた。それ記念して「国宝粉河寺縁起と粉河寺の歴史」展が和歌山県立博物館で開催していた。 和歌山城の南側に近代美術館と隣接する形で建っている博物館は非常に新しい施設である。ただ、JRと南海の駅の…

本堂 善水寺

湖南三山の内、一つだけ外れた位置にあるのが善水寺。最寄り駅は甲西駅で、バスはこちらも1時間に1本程度だ。 善水寺の名称通り、清らかな湧水が出ており、本堂の横には簡易な池泉式庭園が作られている。国宝は本堂で木造入母屋造檜皮葺で南北朝時代に建立。…

本堂 長寿寺

常楽寺(西寺)から歩くこと15分。山道ではあるが勾配はあるもののそこまで厳しくなく、車も通る舗装された道をひたすら歩く。道の駅のような作りのじゅらくの里福祉パーク館が見えてくるとすぐそばにお寺はある。 入り口で体温測定(機械に不慣れな方だった…

本堂 三重塔 常楽寺

穏やかな秋である。感染症で市中は騒がしいが、山々は季節の移り変わりを例年通り進めている。 昔から滋賀の湖東三山の寺院巡りは有名で、国宝では西明寺の本堂と三重塔、金剛輪寺の本堂があり、以前に訪れたことがあった。この知名度のある湖東にあやかる形…

【埋忠】太刀 銘助包

昨年は福岡市博物館で開催された「もののふの美の系譜」、一昨年は京都国立博物館で開催された「京のかたな」と、大規模な刀の展示が開催され、観に行くことができた。そして、今年は大阪歴史博物館で開催されている「埋忠」を観に行った。 どの刀展でも同じ…

【天平礼賛】石川年足墓誌 大阪府高槻市真上町出土 個人蔵

大阪市廃止法案、またの名を大阪都構想で二分された大阪市で開催されている美術展、天平礼賛はもっと注目されてもよさそうな展示会である。(ちなみに都になることはこの選挙の賛成多数でもないのに、都構想というのはミスリードでは) あべのハルカスを望む…

春秋経伝集解 藤井斉成会有鄰館

有鄰館は謎の博物館だった。 京都・岡崎の絶好の立地にあり、近くには平安神宮を初め、リニューアルオープンした京セラ京都市美術館や京都近代美術館、細見美術館など芸術好きが集まる場所にある。にもかかわらず、行きたくても開いていないことがほとんどだ…

【下阪本の社寺】六道絵 聖衆来迎寺

NHK大河もいよいよ佳境。普通のドラマならば明智光秀の最後が気になるが、大河は史実を元に描いているので本能寺の変があり、羽柴秀吉に討伐される筋書き。大往生場面は麒麟が去る場面で終わるのだろう。 さて、大河の主役であるに光秀に縁がある大津・下坂…

八橋蒔絵螺鈿硯箱 尾形光琳作

桃山100年があったからこそ誕生した系譜に琳派がある。俵屋宗達の風神雷神図屏風や尾形光琳の紅白梅図屏風、酒井抱一の秋草鶉図、鈴木其一の夏秋渓流図屏風など、現実と非現実の狭間を行く構図に金箔をここぞとばかりに使用して煌びやさを演出し、支援してい…

太刀 三条宗近 名物 三日月宗近

東博本館13室 「刀剣」はリニューアルを終えて、刀剣女子たちが大挙しても対応できる導線を作った。リニューアル前は普通の展示室同様に壁面及びその延長のL字に陳列棚を配置していたため、人気の刀剣には群がる様に集団が出来ていた。今回は人気のものに…

【桃山 天下人100年】花下遊楽図屛風 狩野長信筆

芸術品や美術品は失われるリスクと隣り合わせとなっている。法隆寺の金堂壁画は不慮の火災により焼損し、金閣寺も放火により焼け落ちてしまった。広隆寺の弥勒菩薩像も右指を折られて修復された。大切に受け継いできた文化財も一瞬の行為が取り返しのつかな…

【桃山 天下人100年】舟橋蒔絵硯箱 本阿弥光悦筆

さて、桃山文化の祭典では甲冑や屏風などサイズが大きなものが多く展示している。小ぶりの作品では、三好長慶(後半は足利義輝)、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と同時代に京都を占拠し、天下を取った4名の肖像画が並んでいるのは、とても見ごたえがあった。…

【桃山 天下人100年】洛中洛外図屛風 狩野永徳筆 米沢市上杉博物館

コロナ禍の展示会は様々な試みがなされている。東京国立博物館の「桃山~天下人の100年」は春展示から夏開催にスライドした「きもの KIMONO」に続く、特別展示である。 まず、鳥獣戯画展が延期となり、スライドしたことで、きもの→戦国とイメージの繋がる展…

【皇室の名宝】芦手絵和漢朗詠抄 藤原伊行筆 京都国立博物館

京都国立博物館で開催中の皇室の名宝展は国宝の出品こそ少ないが、国宝クラス、いや国宝以上の展示品ばかりある。なにせ皇室が保有していたもの、いわゆる元御物たちばかりなのだから下手物は一切ない。しかも、現在も皇室が所有する御物も展示されている。…

金剛力士立像 東大寺

興福寺で康慶作を見たからにはその後に作られた鎌倉彫刻最高傑作を見ないわけにはいかない。 東大寺の南大門を守護する金剛力士立像は運慶と快慶の作品である。リアルを超えた超リアルで、これまでの仏さまにはなかった筋骨隆々の武人タイプに作られている。…

不空羂索観音菩薩像 興福寺

興福寺 南円堂 10月17日、興福寺の南円堂は年に1回この日のみ御開帳される。2020年10月17日は土曜日であったため、結構な人出が想像できた。そして、コロナの影響で入場規制がかかるのと、法要の12時~14時が入場規制されるという、拝観するに…

本殿 御上神社

三上山を御神山に祀る御上神社は延喜式神名帳に記載されている由緒ある神社である。 野洲駅から1時間に1本バスが出ていて、乗ると数分で神社前到着する。歩いて30分ぐらいなので距離的には2キロメートル弱といったところだ。 神社は周りを森で囲み、周りから…

本殿 大笹原神社

滋賀県随一のアウトレットモールである三井アウトレット竜王。竜王インターから近いこともあり、車で来場する人が多いようだが、野洲駅からバスも出ている。その道中の停留所・大篠原バス停は最寄りにファミリーマートがあり、その駐車場の角に大笹原神社を…

西本殿 苗村神社

滋賀県には意外と国宝建築がある。琵琶湖の西南、大津地区には、延暦寺や園城寺など、超メジャー級の大本山が居並る。ちょうど京都への入り口、京都から見ると鬼門の位置にあたり、比叡山からは琵琶湖を一望できることから地政学上重要な位置となる。そのた…

本殿 権殿 賀茂別雷神社

下鴨神社は京阪電車の出町柳駅を降りて10分ぐらいで行けるので参拝しやすい。しかし、賀茂別雷神社、通称:上賀茂神社は近くにバス停しかなく、京都の北の外れなので観光客も狙いすまして行くしかない。(しかも、バス停は工事中で今までとは違うところで乗…

本殿 賀茂御祖神社

インバウンド観光による外国人旅行者が激減した京都はとても観光しやすい環境となっている。イメージだけだが、観光客数は半分以下になっているように思う。半減なのだから、観光客相手の商売は厳しい運営を強いられているだろう。そこで、国内観光者にとっ…

仏涅槃図 金剛峯寺 

9月のシルバーウィークは各地の観光地に久々の人出の賑わいをニュースが多く見受けられた。GOTOトラベルキャンペーンも相まって、コロナと共生する新しい観光が模索されている。そんな中で、2019年3月に新しくなったケーブルカーを見に行った。 ケーブルカー…

客殿 観智院

東寺に関連した国宝として、塔頭寺院の観智院がある。東寺の境内の北の端にある宝物館に一番近い出入り口にあり、春秋の特別公開時に開かれている。共通拝観券で観ることができるのもうれしい。 大徳寺や妙心寺などの塔頭寺院は大きな敷地内にある雰囲気を残…

十二天像  伝宅間勝賀筆

春と秋、京都が観光客であふれかえる時期に東寺では名宝展と題して宝物館を開く。講堂に安置されている立体曼荼羅の各仏像がすばらしく、国宝仏像では兜跋毘沙門天像が2階に安置されている程度なので見逃しがちだ。場所も北の端にあることから、共通券を買っ…

木造弘法大師坐像 康勝作 東寺

縁日は人々とご本尊との縁を結ぶ大切な日である。大きな寺院では縁日に市をたてて、お参りに来た参拝者たちの目を楽しませている。東寺の縁日は21日で、多くの露店が並ぶはずだが、コロナの影響で中止。露店がないので、少し寂しいかと思いきや、縁を求める…

塵地螺鈿金銅装神輿 誉田八幡宮

百舌鳥古市古墳群は昨年2019年にユネスコの世界文化遺産に認定された。知っているようで知らなかった大阪南部地域観光地で国宝もあるので訪問した。本来であれば認定から一年が経ち観光客、とくに海外からの訪日客でごった返していたであろうが、そこは…

拝殿 桜井神社

初乗り運賃が高いことで知られていた泉北高速鉄道。南海電鉄傘下に入っても、なお運賃は高いものの、大阪市内へのアクセスが便利なおかげでベットタウンとして人気があることを背景に乗降客数はそこそこある。 泉が丘駅はベットタウンとして開発が進んだおか…

御影堂 知恩院

令和2年の春は国宝建築の修繕後の落成記念が2件あるはずだった。ひとつは薬師寺東塔。そして、ようやく真新しい建物が観れた知恩院御影堂。ともに大々的な落成法要が営まれるはずであったが、コロナのため見学は中止。華麗なる再オープンとはいかなかったが…

阿弥陀堂 法界寺

法界寺の国宝は木造阿弥陀如来坐像とそれを安置している阿弥陀堂である。 定朝様式の立派な阿弥陀様は堂内でもさみしくないように、いろいろなところに彩色絵が描かれていた。800年前に建てられたものなので、かなり色あせてきているが、それでも色味などは…

木造阿弥陀如来坐像 法界寺

京都市の南のはずれ、宇治へ行く途中にある六地蔵駅からバスで十数分。法界寺は親鸞聖人誕生の地として知られている日野にある。この地は日野家の領地で、鴨長明の住処に選んだ地であった。 日野家は摂関政治により隆盛を極めた藤原北家の一族。その流れを受…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。