国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

金色堂 中尊寺

讃衡蔵では中尊寺の様々な寺宝を見ることが出来る(一部複製品)。チケットは金色堂の見学とセットになっているので、ここに来たら入る以外の選択肢はない。 奥州藤原氏の氏寺であるため、その歴史・栄枯盛衰が分かる内容ではある。金の採掘場所であったため…

中尊寺経蔵堂内具 大長寿院

東北地域に来たのなら、国宝の宝庫である中尊寺へ行くことは必須。新幹線で一関駅でおり、バスで中尊寺前まで行く。平泉駅が最寄り駅だが、一関駅前から出ているバスが平泉駅を経由するのでJRの本数的に一関の方が便利だ。 バス停からは少し山登り。息が切れ…

ローマ教皇パウロ五世像 仙台市博物館

仙台市立博物館が大規模リニューアル工事を行っている関係で、宮城県美術館にて同館所蔵の名品を中心に伊達政宗と杜の都・仙台展を開催している。なお、この展示会後に宮城県美術館もリニューアル工事に入るそうで、コレクション展も充実したラインナップと…

刺繡釈迦如来説法図 奈良国立博物館

奈良・東北のみほとけ展にはたくさんの像が登場していた。それに合わせて仏具も展示していた。国宝関連では東博から興福寺金堂鎮壇具、奈良博から金光明最勝王経がお目見えしていた。 珍しいものとしては奈良博所蔵の刺繡釈迦如来説法図が出ていた。刺繍関連…

鑑真和上坐像 唐招提寺

鑑真和上坐像は2021年春に京都国立博物館で行われた「鑑真和上と戒律のあゆみ」とその年の唐招提寺の新宝蔵で見て以来。坐像は鑑真和上の命日である6月6日とその前後の計3日間に特別に公開される。見ることができない国宝ではないものの、期間が短く…

薬師三尊像 勝常寺

ゴールデンウィーク明けに悠久の絆奈良・東北のみほとけ展を見に仙台の東北歴史博物館へ行った。 唐招提寺や西大寺など奈良のみほとけたちは現地で見ていたので「奈良」部分はそれほど重要ではなかった。なので「東北」のみほとけを見るためにスケジュールを…

藤ノ木古墳出土 文化庁

橿原考古学研究所附属博物館には文化庁所蔵の藤ノ木古墳出土が展示してある。特別展では宗像大社の沖ノ島遺跡出土品と比べる形で展示していたが、かなり似ていることに驚いた。この両者の国宝を比較する展示会は初めてだそうだ。 大陸の窓口である沖ノ島の出…

金銅製龍頭 沖ノ島5号遺跡出土 宗像大社

橿原考古学研究所付属博物館で開催されている沖ノ島と大和展に行った。橿原神宮の外れにある博物館で、駅からも微妙な距離があった。しかしながら、ぽつぽつと見学者が来ていた。 日本史的には空白の4~5世紀の出土品で、文字が明ける以前を知る貴重な品で…

熊野懐紙 西本願寺

親鸞展の物販コーナーで気になって点があった。それは前期に行った時と後半に行った時のお菓子のラインアップが(たしか配置も)変わっていた。浄土真宗と縁深い越後の老舗・髙橋孫左衛門商店の商品が手ごろな価格帯で販売していた麩焼き煎餅を購入し、おい…

阿弥陀経註 親鸞筆 西本願寺

親鸞展は後期へ突入。入場者はかなりの数になっていた。前回は3月下旬に訪れ、団体客が多かったが、今回は個々で来ている節が目立った。入場者も増えているものの、見ることができないレベルには達していない。(この勢いだと夏場からの人気展示会はコロナ…

多宝塔 石山寺

石山寺と言うぐらいだから石の山が名物である。ちょうど入り口から、初めの階段を登ると目の前に硅灰石の石群が風景を作っている。勢いよく上に伸びようとする石は神秘性を有する。この光景を見ながら、さらに上を見上ると多宝塔が眼に入る。計算された建て…

本堂 石山寺

石山寺にはこれまで何度か訪れている。順路に沿って見てきたため、本堂の全貌がもうひとつ分からないでいた。今回、初めて下からのアングルで見ることが出来た。一応、脇道ではあるが本堂の下を通ることができる。 高低差のある急な山肌に建つお堂なので、フ…

唐門 大徳寺

久々にとても良い特別公開に出会した。 方丈が解体修理の最中の大徳寺の特別公開は2000円だった。誰でも参加できる京都で開催される特別展の中では少し高めの拝観料だった。予約がなく京都駅から遠いため、二の足を踏む設定だったが、三門をくぐれる機会はそ…

悉曇字母(薫聖教)淳祐筆 石山寺

石山寺は9件の国宝書を有している。しかし、常設では公開されていない。見る機会が非常に限られている国宝である。(国宝の建築物である本堂と多宝塔は行けば見ることができる) 石山寺といえば源氏物語の作者である紫式部がこの寺で構想を練ったことから、…

三門 東福寺

東博で開催されている東福寺展が最終盤となっている。この後、秋口に京博でも開催される予定から楽しみをとっておく事にした。しかし、どうしても気になったので東福寺へ行った。 美術館や博物館での展示会へはどうしても建築物は持っていけない。なので、京…

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。