国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

中世絵画

聚光院障壁画 聚光院

コロナ禍の緊急事態宣言を受けて、延期されていた京の冬の旅がようやく始まった。 本来の京の冬の旅は1月に始まり3月中旬で終わるところが多かったが、延期分を丸まるとまではいかないが4月初旬まで期間を伸ばして公開している。普段は公開していない寺院…

【雪舟と玉堂】四季山水図巻 雪舟等楊

]約16メートルある雪舟作・四季山水図巻。毛利博物館では毎年秋にすべてを開いて見ることができる。そして、岡山県立美術館でも巻物すべてを一気に見ることができた。 展覧会のメインビジュアルに使用されていることもあり、一番人気で見るために長い列が…

【雪舟と玉堂】破墨山水図 雪舟等楊

雪舟と玉堂展に出展している国宝の中で唯一、後期にしか見ることができないのが破墨山水図である。他の作品に比べて絵の上に書かれている賛の数が多い。数えで76歳の時に雪舟が書いた山水図に、京都五山の有名な詩僧6人の題詩が書かれており、雪舟の評価が…

【雪舟と玉堂】慧可断臂図 雪舟等楊

岡山県出身者には多士済々の文人墨客がいる。その中でも際立っているふたりを取り上げた展示会が岡山県立美術館で行われた。ひとりは雪舟、もう一人は浦上玉堂。浦上玉堂については息子の春琴・秋琴作品も多く展示していたので浦上家を取り上げたと言っても…

山水図 雪舟等楊筆

「虎は死して皮を留め 人は死して名を残す」 そして、画家は死して絵を残す。 雪舟筆の国宝・山水図は牧松周省と了庵桂悟による賛が添えられている。牧松が賛を寄せて、雪舟の死後に了庵が賛を加えたことが文面で分かり、その内容から絶筆作品となっている。…

四季山水図(山水長巻) 雪舟等楊筆

毛利博物館で秋に公開される雪舟の四季山水図。同館では16メートルのすべてを一度に見ることができる展示スペースを備えている。岡山県立美術館では一度に見せるのか、それとも期間で巻き直しによる展示にするのか、気になるところだ。 レア★☆☆ 観たい★☆☆

慧可断臂図 雪舟等楊筆 

山水画の大家である雪舟だが、人物を中心とした作品でも国宝がある。慧可断臂図は達磨大師に弟子入りを希望していた慧可がその志の度合いを示すため自ら左腕を切り落して入門が許された場面を描いている。 自ら腕を切り落す残酷な場面であるはずなのだが、雪…

秋冬山水図 雪舟等楊筆

雪舟と玉堂―ふたりの里帰りのもう一人の主役は雪舟である。その中で東博所有の秋冬山水図は2月中のみの期間限定の展示となっている。展示している季節とぴったり合う雰囲気の水墨画である。また、80年以上に渡って行方不明だった倣夏珪山水図が出品される。…

【源氏物語】源氏物語絵巻 橋姫

五島美術館での源氏物語展が延期になったことから、徳川美術館では「読み継がれた源氏物語」で橋姫を公開。五島の紫式部日記絵巻とともに夢の競演を果たした。 徳川美術館の展示で大々的にPRしていたのは絵巻物よりも初音の調度の修理後初公開だった。三代将…

【平安の書画】源氏物語絵巻 五島美術館

根津美術館の庭園も素晴らしいが、五島美術館の庭園も見る価値がある。多摩川流域の縁に造られた日本庭園は勾配がきつく、根津のような平面的な庭園とは趣が全く違う。庭園を構成する木々はツツジ、枝垂桜など、季節ごとに花を咲かせるが、上から下からと立…

【きもの】観楓図屛風 狩野秀頼筆

きもの展では実物の着物のほかに、きもの(人物も含む)が描かれているものも展示されている。 国宝では前期の最初の週のみ、大和文華館所蔵の婦女遊楽図屛風 (松浦屏風)を展示。こちらは、大和文華館にて鑑賞した。そして、後半は狩野秀頼筆の高雄観楓図…

【大和文華館】婦女遊楽図屏風 (松浦屏風)

大和文華館のコレクションの歩み展の開催期間が1と2で入れ替わったことで、婦人遊楽図屏風が東京から急いで帰ってくることとなった。 予定していた展示スケジュールではコレクション展Ⅰが終わった後、東博のきもの展に出展する運びだった。それが、きもの展…

山水長巻 雪舟

作者が確実に分かっている国宝絵画の中で、6点も指定を受けているのが雪舟の作品である。水墨画界の巨匠にして、個性的が詰まっている。 水墨画の原点である中国に留学。その後、山口を小京都へと変貌させた大内家をパトロンとして作品を作り続けた。その傑…

伝源頼朝像

日本絵画の肖像画部門があれば、間違いなくナンバーワンの作品は伝源頼朝像である。髪の毛一本に至るまでの緻密な描写と、迫力ある大きさは掛け軸状の肖像画の多い日本画において他を圧倒している。ヨーロッパの肖像画に比べても、背景の派手さでは負けてし…

風俗図 彦根市

彦根藩は戦国武将の中で屈指の猛者と言われる井伊直政が初代である。徳川四天王の中で一番若かく、最年長の酒井忠次とは30歳以上の年の差があった。 徳川家康は三方ヶ原の戦いで武田信玄に完膚なきまでに敗北した。のちに武田勝頼の代になり、織田信長の軍勢…

聖徳太子絵伝 秦致貞筆

正倉院展に合わせて法隆寺宝物館では聖徳太子絵伝を展示していた。絵伝は壁面ぐらいの大きさに各場面を混ぜ込んで描いている。ちょうど日本の絵巻物の時間軸を平面に展開したような形である。 10面で聖徳太子の人生すべてを描いているので、生青壮老死のハ…

山水屏風 神護寺

住友財団修復助成30周年を記念した展示会が全国3地域、4カ所で行われている。修復事業の発表展示はたまに見かけるが、展示が東京・京都・九州と全国に分かれて開かれるのは聞いたことがない。21世紀に入って金融機関の合併が相次ぎ、それに付随する産…

北野天神縁起絵巻(承久本) 北野天満宮

石川県立歴史博物館は石川県立美術館を出て右手奥に見えるレンガ造りの建物にある。歩いて数分の距離で、その途中で絶賛建設工事中の建物がある。そこには国立近代美術館工芸館が来年移転する予定だ。伝統工芸の街・金沢にふさわしい取り合わせである。(駅…

【京都名品展】花鳥図襖 狩野永徳

大徳寺の塔頭寺院、聚光院にある襖絵。数年前に聚光院で狩野永徳筆の福間絵を公開したことがある。寺院自体の公開もほとんどない中で、すべて本物をはめ込んだもので、当分見ることができない企画だった。 そんな特別な公開イベントではなく、襖絵のみの公開…

周茂叔愛蓮図 狩野正信筆

九博は新しく出来た博物館のため、国宝の所有数がほかの国立博物館に比べて少ない。所有しているのは3つ。太刀 銘来国光が東博、栄花物語が文化庁からそれぞれ所有を移管。そして、目玉となる作品として個人蔵だった周茂叔愛蓮図 狩野正信筆を購入した。 狩…

【MAO】紅白梅図屏風 尾形光琳

MAO美術館の国宝3点一挙公開の目玉は紅白梅図屏風である。左に白梅、右に紅梅を配して、屏風の中央に川が流れる表現を金をうまく使って表現している。川の流れは雄大にも関わらず、梅の枝葉が鋭利に躍動しているので早さを感じる。梅が咲き、春になる速さ…

慧可断臂図 雪舟筆

国宝展で雪舟国宝作品6点一気見をした。そして、春に「名作誕生 つながる日本美術」で天橋立図、秋には毛利博物館で四季山水図が展示され、雪舟の名作が堪能できた。 今回は年末年始の京博企画展にて慧可断臂図が出品されていた。墨彩にも関わらず切断した手…

【東博】 名作誕生 つながる日本美術

3月、大阪・中之島に都市型美術館・香雪美術館が誕生した。関東では珍しくなくなった複合施設内の美術館だが、全国的にはまだまだ珍しい。この美術館は芦屋にある朝日新聞の創業の村山家が蒐集した美術品を展示している香雪美術館の兄弟的な存在で、ビル内に…

國華 聖徳太子絵伝 秦致貞筆

聖徳太子の事績を描いた絵伝。もともとは障子絵だったものを屏風絵に仕立て直した。平安時代の作品で、10面のなかに60の太子が起こした事象が書かれている。厚い太子信仰が感じられる作品である。 レア ★★☆ 観たい ★★☆

【国宝】燕子花図屏風 尾形光琳筆

琳派の最高傑作のひつとで、Ⅳ期最大の見世物。尾形光琳の燕子花図屏風が100年ぶりに京都へ帰ってきたと喧伝しているが、これだけ交通網が発達した時代なのだから、その気があれば帰って来られただろう。 宗達の風神雷神図よりはましだが、近くで観ると劣…

【国宝】水色巒光図 伝周文筆

周文は雪舟の師匠にあたる。その周文が描いたとされる2作もそろい踏みで展示されている。山水画の基本に忠実で、ともに空想の理想郷の中に山荘が描かれている。隠居して住みたくなる風景となっている。

【国宝】慧可断臂図 雪舟筆

国宝展・Ⅰ期の見どころは雪舟の国宝指定全6作品勢ぞろい。早い段階から発表があり、展示会全体のアピールポイントにもなっていた。水墨画の巨匠である雪舟は単独でも展示会が開催できる超ビックネームである。その傑作6点を贅沢に1室に見渡せる形で展示し…

瀟湘八景図襖 狩野松栄筆

聚光院の襖絵再生事業が完結。昨年はお披露目の年となり、大いに盛り上がった。座敷にいるだけで、様々な景色が堪能できる、さしずめプロジェクションマッピングといったとろこだ。 レア ★☆☆ 観たい ★★☆ コラボ ★★☆ 狩野派 期間 Ⅳ http://www.jukoin.com/

周茂叔愛蓮図 狩野正信

狩野派の始祖である正信の傑作。絢爛豪華のイメージのある狩野派だが、題材は中国画テイストの風景画。派手さは全く感じないし、後の一大派閥が形成される雰囲気もない。土佐派で大和絵を学んだそうだが、現存している少ない作品には大和絵はないらしい。想…

天橋立図 雪舟筆

天橋立図は鳥観図としても最高峰で、京都にあることが最も似合う作品だ。現在でも観光地である天橋立だが、ほぼ当時の姿のままなことが分かる。ドローンもない時代に、如何に創造性豊かだったということが分かる。 レア ★★★ 観たい ★★★ コラボ ★★★ 期間 ⅠⅡ w…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。