国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年を振り返る

2021年はコロナ後のニューノーマルが見えてきた年であった。 オリンピックの開催を1年延期したのと同様に展示会も延期されたものが次々と開催された。鳥獣戯画展を初め、三菱150年の至宝展、京の国宝と大型企画展がスライドして開かれた。中でも京の国…

【名画の殿堂 藤田美】両部大経感得図 藤原宗弘筆

今年の最後に見た国宝は両部大経感得図であった。奈良博の名画の殿堂展でも最後に飾られていたので締めるのにふさわしい作品である。 2メートル四方の襖絵となっているが、もともとは廃寺となった内山永久寺の須弥壇の建具で、曼荼羅の裏側に描かれていた。…

【名画の殿堂 藤田美】玄奘三蔵絵 巻第四 高階隆兼筆 

藤田美術館は2022年春にリニューアルを終えて展示を再開する。この間、兄弟的な施設で隣接する太閤園が売却され、ホテルとしての運用を終えるなど周辺の雰囲気が変わってしまった。一番変わったのがもちろん藤田美術館自体である。以前は古びた建物に蔵内展…

浄土堂 浄土寺

浄土寺の国宝は阿弥陀三尊像を安置している浄土堂も指定を受けている。阿弥陀三尊像が巨大なため動かすことは不可能に近いので堂自体を付けたしで国宝にしてもよさそうだが、別々で指定を受けている。 お堂は阿弥陀仏の光背まで計算して建てられているので、…

木造阿弥陀如来及び両脇侍立像 浄土寺

しばらく国宝を観に行けていなかったので、久しく行っていない浄土寺へ行く。奈良博で2017年に開催した快慶展以前に訪れているので、4年以上前に行ったっきりであった。 浄土寺へは直行するバスがコミュニティーバスのみで、そもそも直行バスの本数が少なく…

【東博150年】法隆寺献物帳

法隆寺から皇室へ献納された品々を保存するという事業は戦後に皇室から国へ移管されたことから東博で行うようになった。一般公開は1964年からで、1999年の現在ある建物(2代目)ができて大々的に公開されるようになった。 法隆寺から皇室に献上された品は30…

【東博150年】木画経箱

菱形に組んでデザインされたシンプルな箱。源流は古代エジプトやペルシアのモザイク技法で、シルクロードを通って隋・唐時代に発達した。東の端の日本にたどり着いた技法としてだけでなく、表面全体に菱形と三角形に切った沈香の薄板を貼り詰め、その合わせ…

【東博150年】海磯鏡

単独で国宝指定を受けている鏡は香取神社の海獣葡萄鏡と大山祇神社の禽獣葡萄鏡、そして法隆寺献納物である海磯鏡の3件である。 今は携帯電話など日常品でも鏡面加工がされて、鏡の代わりになるものが沢山ある。しかし、古代の鏡は超貴重品で、庶民が持つこ…

【東博150年】墨台, 水滴, 匙

銅板に金メッキした金銅製の文房具たち。当時、文具はハイテクツールだったので誰もが持てるものではなかった。文房四宝と呼ばれ、教養を満たす道具として重宝されていた。記録によると日本には610年に朝鮮半島から招来した。仏教に積極的な聖徳太子が三経義…

【東博150年】竹厨子

奈良時代には箱型のものを厨子と呼んでいた。現在ならば仏像などを安置するいれもののことを指す。 竹厨子は聖徳太子の遺品として法隆寺に伝わってきた。竹細工の箱と言われると思い浮かぶのが民芸品だが、素朴な形状を除いては一級品の技術によって作られて…

【東博150年】聖徳太子絵伝 秦致貞筆

釈迦の一生を描いた絵因果経は3件が国宝指定を受けている。巻物状で作られ、各地で説法するために利用されていた。聖徳太子絵伝も太子の一生を絵解きするためのもので、こちらは板状のものに描かれており、障子絵だったものを屏風絵に改装。大広間で多くの…

【東博150年】細字法華経

法隆寺は言わずと知れたお寺である。寺で大事なものの一つは経典である。これが信仰の指針となるものなので、なくては寺はなりたたない。信仰の柱となる経典は火災などで失いやすいので、写経生などを使って大量に書き写して複製する。その見本となる経典と…

【東博150年】七弦琴

来年の国宝関連の展示会で一番楽しみなのは東京国立博物館150周年記念展示会である。なにせ、国内では最多の国宝保有数を誇る東博が、出し惜しみなくすべての所有国宝をこの時期に展示すると発表したためだ。そこで、2022年秋に向けて東博所有の国宝をひとつ…

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。