2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧
コロナ禍の展示会は様々な試みがなされている。東京国立博物館の「桃山~天下人の100年」は春展示から夏開催にスライドした「きもの KIMONO」に続く、特別展示である。 まず、鳥獣戯画展が延期となり、スライドしたことで、きもの→戦国とイメージの繋がる展…
京都国立博物館で開催中の皇室の名宝展は国宝の出品こそ少ないが、国宝クラス、いや国宝以上の展示品ばかりある。なにせ皇室が保有していたもの、いわゆる元御物たちばかりなのだから下手物は一切ない。しかも、現在も皇室が所有する御物も展示されている。…
興福寺で康慶作を見たからにはその後に作られた鎌倉彫刻最高傑作を見ないわけにはいかない。 東大寺の南大門を守護する金剛力士立像は運慶と快慶の作品である。リアルを超えた超リアルで、これまでの仏さまにはなかった筋骨隆々の武人タイプに作られている。…
興福寺 南円堂 10月17日、興福寺の南円堂は年に1回この日のみ御開帳される。2020年10月17日は土曜日であったため、結構な人出が想像できた。そして、コロナの影響で入場規制がかかるのと、法要の12時~14時が入場規制されるという、拝観するに…
三上山を御神山に祀る御上神社は延喜式神名帳に記載されている由緒ある神社である。 野洲駅から1時間に1本バスが出ていて、乗ると数分で神社前到着する。歩いて30分ぐらいなので距離的には2キロメートル弱といったところだ。 神社は周りを森で囲み、周りから…
滋賀県随一のアウトレットモールである三井アウトレット竜王。竜王インターから近いこともあり、車で来場する人が多いようだが、野洲駅からバスも出ている。その道中の停留所・大篠原バス停は最寄りにファミリーマートがあり、その駐車場の角に大笹原神社を…
滋賀県には意外と国宝建築がある。琵琶湖の西南、大津地区には、延暦寺や園城寺など、超メジャー級の大本山が居並る。ちょうど京都への入り口、京都から見ると鬼門の位置にあたり、比叡山からは琵琶湖を一望できることから地政学上重要な位置となる。そのた…
下鴨神社は京阪電車の出町柳駅を降りて10分ぐらいで行けるので参拝しやすい。しかし、賀茂別雷神社、通称:上賀茂神社は近くにバス停しかなく、京都の北の外れなので観光客も狙いすまして行くしかない。(しかも、バス停は工事中で今までとは違うところで乗…
インバウンド観光による外国人旅行者が激減した京都はとても観光しやすい環境となっている。イメージだけだが、観光客数は半分以下になっているように思う。半減なのだから、観光客相手の商売は厳しい運営を強いられているだろう。そこで、国内観光者にとっ…
九州歴史資料館は大宰府から小郡市へ移転開館して10年となる。それを記念した特別展 『福岡の至宝に見る信仰と美』 (10月6日〜11月29日)では九州にまつわる国宝が陳列される。 同展示会には東大寺文書や智証大師関係文書典籍、無準師範尺牘 で通…
天平文化。一定年齢以上の人は歴史の教科書で見たことがある時代だ。しかし、昔は白鳳文化の後期に内包されており、最近になって天平時代は奈良時代に含まれる形に変わった。(そして白鳳は飛鳥の後期になったので、天平と白鳳は消えつつある) 天平は元号と…
令和になって約1年半。昨年は東博で三の丸尚蔵館所蔵で元御物の公開があった。そして、満を持して京都国立博物館で皇室の名宝と題して、三の丸尚蔵館所蔵物を公開する。 この展示会は前期と後期でかなりの展示物が入れ替わる。その中でも30幅すべてではな…
東博の2020年秋の特別展はずばり安土桃山時代をテーマに「桃山 〜天下人の100年〜」を開催する。NHK歴史大河ドラマの麒麟が来るは明智光秀が主役で、展示会の時代とリンクするテーマ設定だ。 室町幕府が崩壊したことで、各地で下剋上による地域武士が台頭…
刀剣の秋がやってきた。 このところ秋の展示会で刀剣女子が大挙しそうな刀展が開催されてきた。コロナの影響もあって今年は刀剣女子も自宅待機かと思ったが、大阪でマニアックな展示会が企画されている。 大阪歴史博物館はNHK大阪と同じ建物内にあり、派…
9月のシルバーウィークは各地の観光地に久々の人出の賑わいをニュースが多く見受けられた。GOTOトラベルキャンペーンも相まって、コロナと共生する新しい観光が模索されている。そんな中で、2019年3月に新しくなったケーブルカーを見に行った。 ケーブルカー…