文化財の複製プロジェクトが特別展に合わせて公開される機会が目立つようになってきた。キヤノンの綴プロジェクトでは未来へ文化財を継承ため、撮影技術を活かして絵画分野の複製に力を入れている。劣化したものを再現する複製もあり、東大寺ミュージアムでは金鈿荘大刀が造られた当時の姿を現代によみがえらせていた。
2階の特別2室では中尊寺金色院展に合わせて、親と子のギャラリー中尊寺のかざりと題して、複製事業の紹介をしていた。特別展に展示していた国宝の華鬘は人が溜まっていて、じっくりと見ることが出来なかった。平泉へ行った時にじっくりと見たのでまあいいかと思っていたが、2階に上がると再現したものが陳列していた。もちろん、本物をじっくり見るのが一番よいが、こうゆうときに模造品は人気がなく、周りを気にせずにじっくり見ることが出来てありがたい。この他にも螺鈿八角須弥壇や磬架など螺鈿細工で再現した文化財が並んでいた。8K映像と共に、模造品を巡回させるだけでも結構よい内容の展示企画になりそうだ。