歴史
奈良時代、大陸と同等に渡り合うため国をどのようにするかを文章化した、いまで言う憲法のようなもの「律令」を制定して統治を始めた。大宝律令が有名だが、大まかな方針は指し示しているだけなので運用面では不十分な部分が多い。そこで、式という細かな部…
2022年夏の京博特別展は河内長野の霊地にスポットを当てた展示会だった。観心寺と金剛寺展といっても差支えがない内容となっている。 展示は2階と1階で完結。3階は関係のない展示であった。ショーケース内にも解説や写真が展示したいたことから、展示…
沖縄返還および日本復帰50周年を記念した展示会「琉球」が東京国立博物館で開催されている。最近の東博の特別展は普通に2000円を超えた入場料で団体割引もなく高いと感じている。また、巡回展ならば東京より地方の方が値段を安く設定しているので、東京…
禅宗のように己に研鑽する修行だと見栄えは必要ないが、鎮護国家を謡う宗派は見栄えが大事になる。興福寺は政府の中枢を担ってきた藤原家と関係の深いお寺。いまでも奈良市内に広い境内を残し、東大寺や春日大社とともに観光名所となっている。 興福寺中金堂…
金剛峯寺の正面の桜の木は、Ⅰ期では桜の散り際、Ⅱ期では新緑、Ⅲ期となり青々と茂っていた。 霊宝館見学も新館へ移動。記念撮影のパネルがなくなり、八大童子立像が陳列している運慶室の宇宙演出も終了した普段の展示へと衣替えしていた。しかし、名宝展の内…
「伊能忠敬」展が神戸市立博物館で開催されていた。伊能図を上呈して200年を記念しての展示会となっている。子供連れが多く来ていたが、今やGoogleMAPがないと不便を感じる(昭和生まれの)スマホユーザーたちが、伊能忠敬の足跡と細かく書かれた地図を見…
大日本沿海輿地全図は伊能忠敬という個人が足で稼いだ地道な作業が生んだ。そして、今年は幕府に上呈して200年の記念イヤー。京博でも観ることができるが、同時期に神戸市立博物館では大々的な伊能忠敬展が開催される。合わせて観ておきたい。 レア ★☆☆観た…
叡山鉄道鞍馬線は土砂崩れによる影響で、一部区間が運休している。代替バスが出ているので行けなくはないが、乗り換えが必要と思うと二の足を踏む。なので、鞍馬寺にある経塚遺物が京博で観ることができるのはありがたい。 レア ★☆☆観たい ★☆☆通期 tsumugu.y…
平安時代、最高の権力者となった藤原道長が金峯神社に奉納した経筒。平安時代に熊野詣でブームがあったことは御堂関白日記に記載がある。その道中にある金峯神社に奉納した品が出土したことで裏付けが取れ、歴史的真実となった。 レア ★☆☆観たい ★☆☆通期 tsu…
平安初期の貴族の墓より出土した品々。1919年に京都・山科で住民が偶然発見した木棺内にあった副葬品。大刀や鑑、硯、鏃などが発見された。当時の貴族、それもかなり高い地位の人が使っていたであろうものが出てきている。京都に近いにも関われらず、発…
天智天皇が大津宮に遷都した時に鎮護のために建立されたのが崇福寺である。都が移され、三井寺の管理下に置かれるものの廃寺となった。一時ではあるが都があった痕跡として遺物たちである。 レア ★☆☆観たい ★☆☆通期 tsumugu.yomiuri.co.jp
九州歴史資料館は大宰府から小郡市へ移転開館して10年となる。それを記念した特別展 『福岡の至宝に見る信仰と美』 (10月6日〜11月29日)では九州にまつわる国宝が陳列される。 同展示会には東大寺文書や智証大師関係文書典籍、無準師範尺牘 で通…
東寺百合文書は1967年に京都府が東寺(教王護国寺)から購入したもの。元々は江戸時代初期に加賀藩が百個の桐箱の保存容器と文書を東寺へ寄附したことが始まりだ。 箱には8世紀から18世紀に書かれた約2万5千通が入っている。東寺は寄附を受けて以降も収集を…
千葉県の香取市佐原で醸造業の家に育った伊能忠敬。50歳で江戸に出るまで佐原にいた。34歳で松島旅行、48歳で伊勢の旅に出たが、なぜか伊勢での旅では緯度・経度の観測を行っている。40歳前後で惑わず天文測量への道が見えていたのかもしれない。 その後、55…
新型コロナウイルスの感染が地域により濃淡がある。おそらくは感染者が少ない地方から徐々に解除されるのだろう。 さて、夏ごろには少しは明るい兆しが見ているだろうから、国宝との出会いも再開できれば喜ばしい。そこで、一度は行きたい地方の国宝所有博物…