国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

中尊寺経蔵堂内具 大長寿院

東北地域に来たのなら、国宝の宝庫である中尊寺へ行くことは必須。新幹線で一関駅でおり、バスで中尊寺前まで行く。平泉駅が最寄り駅だが、一関駅前から出ているバスが平泉駅を経由するのでJRの本数的に一関の方が便利だ。

バス停からは少し山登り。息が切れ始めて諦めそうになる。それでも歩みを止めずにいると写真の大門跡が現れてほっと一息。ここから一番奥にある金色堂までに色々なお堂が登場する。弁慶堂に始まり、地蔵堂、薬師堂、不動堂、大日堂とそれぞれの仏さまの堂が参道に並ぶ。その一帯を取りまとめるように本堂がある。観光だと讃衡蔵と金色堂のみがお目当てとなるので、お堂群に目もくれずに行く人が多い。

各お堂を参拝しつつ、讃衡蔵へ到着。ここに寺宝が並ぶ。入り口すぐには六丈仏。左から薬師如来阿弥陀如来薬師如来と変則な組み合わせだが、いずれも各寺の本尊だったものが集められたためだ。正面の三尊を拝みながら反時計回りで展示物を見る。

すぐに中尊寺経蔵堂内具が登場。密教系で用いられる道具類が並ぶ。金銅華鬘や磬架といったものが陳列され、工芸的に華やかな空間となっていた。紺紙金字一切経の複製の横には漆塗箱が置いてあった。奈良国立博物館でつい最近見たところで、現地で見ることができるとは思わなかった。

 

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。