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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

曜変天目 (稲葉天目) 静嘉堂文庫美術館

静嘉堂文庫美術館静嘉堂@丸の内として明治生命館へ移って1周年を記念した展示会が開かれている。「二つの頂―宋磁と清朝官窯」と題して、中国史上で陶器の名品が数多く作られた2つの時期に(磁器だけに)スポットを当てた内容だった。

第一、第二展示室には宋時代の陶磁器たちが並ぶ。白磁と名品、 重要文化財白磁花蓮花文輪花鉢が最初に展示されていた。作るのが難しかった白地の器に花柄を刻むことで、派手さのないおしとやかな出来栄えになっていた。個人的な好みは青磁。緑掛かった青色が何とも言えない美しさで、手元に置いておきたくなる。床の間に置いても目を引きそうだ。宋から元時代は戦火を逃れるように日本へ大量の唐物が到来した。到来しても価値がなければ失われるが、茶の湯で用いる道具として広まったことで、多くのものが残っている。(土地を与えることが限界になっていたため、武将の報償品として価値を釣り上げて分け与えたのが奏功した)

第三展示室は清朝官窯の器たちが並ぶ。ここはスマホでの撮影がOKだった。龍や鳳凰など空想上の高貴とされる生き物が描かれた陶器たちは何度か見たことがあった。一方で、写真のような鮮やかな原色で彩られた器たちが清朝で持て囃されていたのを初めて知った。見るからに北欧で作られた器にも思える派手な色どりで、一周回って現代的なデザインになっている。どちらもよい器であるが、普段使いするなら写真のような原色系だろう。

第四室は曜変天目を展示。壁際のショーケースには曜変天目が入れられている箱や証書などを展示していたので、実質的に器で陳列されていたのは天目茶碗のみだった。いつみてもブルーの輝きは美しく、年1回は見ておきたい。藤田美術館のものも新しく建った美術館で年1回ぐらい展示している。呼応するように展示されていると言われている曜変天目茶碗だが、新しく美術館という器が誕生したことで、より共鳴の頻度が多くなっている。

最後に、グッツ売り場へ。人気の曜変天目ぬいぐるみの生産体制が整ったためか、数量限定で売っていた。小さなクッションが5000円以上する。図録と小物を買ってもお釣りがくると思うと二の足を踏み、購入断念。藤田美術館曜変天目でもグッツ化されたら手を出してしまいそう。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。