国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

弥陀堂 金蓮寺 

名古屋から岡崎へ出て、岡崎城の桜を愛でた。その後、名鉄へ乗って吉良吉田駅へ。住宅と畑が入り混じる道を歩くこと20分弱で金蓮寺に着いた。 和歌山の善福院を訪れた後に行ったので、国宝建築物があるにも関わらず案内板が全くないのが違和感だった。町の人…

懸守 四天王寺

聖徳太子遠忌1400年記念展示会が開催される2021年。この聖徳太子の数々の伝説のひとつで、その地位を確立した事変が物部氏との戦に勝利したことだ。廃仏派の筆頭で武を司る地位にあった物部氏が、崇仏派であった蘇我氏と戦い、蘇我氏に味方した聖徳太子…

聖徳太子および侍者像 法隆寺

聖徳太子は存在していない。歴史研究が進むにつれて新たな学説が提唱され、教科書への記載修正へと発展している。個人的には聖徳太子という存在について、神がいるかいないかに近い論争に思う。 ということで、厩戸皇子(聖徳太子)の遠忌1400年を記念して奈…

鳥獣人物戯画  高山寺

約1年待っての開幕が迫っている鳥獣人物戯画のすべて。4巻の絵巻物を一度にすべてを公開するダイナミックな展示方法は楽しみしかない。そこに、ベルトコンベヤー方式の人間自動搬送機を設置して、滞留を防ぐ試みまで発表されていたがコロナで順延となって…

釈迦堂 善福院

JR和歌山駅から御坊方面行きに乗り、無人駅の加茂郷駅で下車。歩いて30分ぐらいで国宝の釈迦堂のある善福院へ着く。グーグルマップを使って行ったので迷うことはなかったが、ところどころにある案内板だけでは絶対に迷っていた。 釈迦堂は栄西により創建され…

聚光院障壁画 聚光院

コロナ禍の緊急事態宣言を受けて、延期されていた京の冬の旅がようやく始まった。 本来の京の冬の旅は1月に始まり3月中旬で終わるところが多かったが、延期分を丸まるとまではいかないが4月初旬まで期間を伸ばして公開している。普段は公開していない寺院…

【きもの】御神服 鶴岡八幡宮

www.tnm.jp 2020年初夏、東博で開催した特別展「きもの」はコロナ禍で開催期間が変更となったが無事に終了した。当初の予定で開かれていた場合は見に行く予定がなかったが、会期がずれたお掛けで見ることができ、圧巻の展示物の量にとても感動した。 さて、…

【雪舟と玉堂】凍雲篩雪図 浦上玉堂

文人画家の浦上玉堂は池大雅と共にノーベル賞作家・川端康成のお気に入り作家である。雪舟が注目を集める展示会だが、浦上家も負けてはいない。地階に設けられた第二会場は浦上玉堂を中心に息子の春琴、秋琴兄弟の作品を展示していた。 文人が嗜むべき4つ琴…

【雪舟と玉堂】四季山水図巻 雪舟等楊

]約16メートルある雪舟作・四季山水図巻。毛利博物館では毎年秋にすべてを開いて見ることができる。そして、岡山県立美術館でも巻物すべてを一気に見ることができた。 展覧会のメインビジュアルに使用されていることもあり、一番人気で見るために長い列が…

【雪舟と玉堂】破墨山水図 雪舟等楊

雪舟と玉堂展に出展している国宝の中で唯一、後期にしか見ることができないのが破墨山水図である。他の作品に比べて絵の上に書かれている賛の数が多い。数えで76歳の時に雪舟が書いた山水図に、京都五山の有名な詩僧6人の題詩が書かれており、雪舟の評価が…

【雪舟と玉堂】慧可断臂図 雪舟等楊

岡山県出身者には多士済々の文人墨客がいる。その中でも際立っているふたりを取り上げた展示会が岡山県立美術館で行われた。ひとりは雪舟、もう一人は浦上玉堂。浦上玉堂については息子の春琴・秋琴作品も多く展示していたので浦上家を取り上げたと言っても…

金銀鍍透彫 宝相華文華籠 神照寺

大阪市立美術館は天王寺公園内にある。同場所は明治時代に開催された第5回内国勧業博覧会の会場として利用され、動物園があったり、大阪の象徴・通天閣がそびえたっていたり、一大テーマパークとなっている。 この大阪市立美術館は住友家の本邸跡地の寄贈を…

塑造十二神将立像 新薬師寺

春日大社より南へ歩くこと十数分。山の辺の道沿いにある新薬師寺は東大寺や興福寺など大寺院が乱立する奈良市内にあって、足しげく通うには少し距離がある。 国宝の十二神将立像のうち伐折羅大将は日本の500円切手のデザインされたこともあり、人気の彫刻と…

透彫舎利容器 西大寺

奈良博からほど近い西大寺に1月に行った。その時、聚宝館で金銅宝塔(壇塔)を見た。背丈の半分ぐらいの大きさの塔で、宝館の中心に置かれいた。そして、奈良博では西大寺の透彫舎利容器が展示されていた。こちらは釣り燈篭ぐらいの大きさで、持ち運びも可…

法華経 (一品経) 慈光寺

東大寺のお水取りは2月下旬から3月中旬まで行われ、これが終われば奈良に春が訪れる。奈良国立博物館ではこの期間中にお水取り関連の資料を展示する企画展を開催している。1270年の歴史ある伝統行事だけあって重要文化財はそこかしこにある。しかし、お水…

多宝塔 金剛三昧院

高野山の国宝建築物は不動堂の他にもう一つある。金剛三昧院にある多宝塔がそれである。1223年に建立された塔で、石山寺の次ぎ日本で2番目に古い多宝塔である。 高野山にたくさんある塔頭寺院のひとつである金剛三昧院は、北条政子の発願により源頼朝の菩提…

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。