国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本堂 金峯山寺

すっかりアップを忘れていた国宝。久しぶりに吉野の桜を見に行く。今年は早々と咲いてしまい、散り始めの桜吹雪を体感できた。吉野に来たら金峯山寺は見逃せない。国宝の仁王門は修繕中。そのため、仁王さまは奈良博で展示。金峯山寺全体が大きいため、仁王…

婦女遊楽図屏風(松浦屏風) 大和文華館

大和文華館で開催中の染織品と松浦屏風ー織物・染物・刺繍 いろとりどり―のメイン展示は松浦屏風こと婦女遊楽図屏風である。当時の風俗をよく表した屏風で、18人の女性が煙管やロザリオ、かるたなどそれぞれ思い思いの嗜好と向き合っている。 この屏風と言…

雪中帰牧図  李迪筆 大和文華館

大和文華館で開催中の染織品と松浦屏風ー織物・染物・刺繍 いろとりどり―で同館所蔵の雪中帰牧図が出品されていることを知る。織物でも染物でも刺繍でもなく、描かれている内容にもそれらの要素がない。気になったので見に行った。 テーマでもある染織品で思…

二王門 石手寺

コロナ禍前に行った愛媛県の石手寺。前回の訪問は駅から出るバスで行った。地図アプリで調べると、宿泊予定の道後温泉から歩いて30分もかからないことが分かり、温泉に入浴する前に一汗かくために歩いて訪れた。 石手寺は四国八十八ケ所巡礼の第51番札所。…

本堂 朝光寺

兵庫県加東市にある朝光寺は本堂が国宝指定を受けている。地図で見る限り山奥にある。山奥とは言ったが、道路がきっちりと整備されていて、市街地の道路から脇道に反れた感じがしなかった。ただ、市街地から脇道に入ってからは距離(4キロぐらい)があった…

文選集注 東洋文庫

2021年、オリンピック開催の年に三菱一号館美術館で開催された「三菱の至宝展」で、展示品の一角を占めたのが東洋文庫が所蔵する書籍や書物たちであった。静嘉堂文庫が工芸品を中心に、三菱一号館美術館は展示会場を提供していた。三菱財閥誕生150周年を兼ね…

親鸞聖人影像 (安城御影副本) 西本願寺

親鸞展はコロナ後、本格的に海外からの観光客を受け入れが始まって最初の展示会となった。海外からの観光客が普通に来ていたが、ルールを守って見ていた。博物館に来るぐらいだから大人の対応ができる人たちが来ているのだろう。そして、日本人の来館者もか…

三十六人家集 西本願寺

親鸞展のメインビジュアルに使われている桜の絵。東本願寺所蔵の桜花図屏風をトリミングして使われている。1階の展示では桜花図に加えて本願寺西山別院所蔵の桜牡丹隋図、東本願寺所蔵の安養六種図が3面に並び立ち、花々が咲き乱れる一室を作り上げていた…

類聚古集 龍谷大学

さて、親鸞の自筆の書の数々が国宝指定を受けていることもあり、宗教色の強い展示が続いたが、展示の終わりにかけては寺宝の数々が登場。寺宝とは呼びにくいが龍谷大学所蔵の国宝も出品されていた。 龍谷大学は本願寺阿弥陀堂の北に僧侶の教育機関として設立…

三帖和讃 親鸞筆 専修寺

教行信証を見た後にも親鸞晩年の作品が続く。専修寺が所蔵する三帖和讃は仏や菩薩、高僧の徳を賛辞している。特長は教行信証が漢文調であるのに対して、三帖和讃は日本語(和語)で書かれた讃美詩となっている。三帖とは浄土和讃・浄土高僧和讃・正像末浄土…

教行信証(坂東本) 親鸞筆 東本願寺

京博の親鸞展でメイン展示となるのが教行信証(坂東本・西本願寺本・高田本)が3本勢ぞろい。浄土真宗の根本聖典となるものだけに、なかなか見ることができない。それに加えて各団体から借り受けて同時に見せるのは史上初となる。 教行信証の正式名称は顕浄…

西方指南抄 親鸞筆 専修寺

国宝の中で作者の署名があるものは多いが、その署名がサイン本のようにデカデカと書かれているのが西方指南抄である。親鸞が書いた自筆の本で、師匠・法然の指南を書き留めたものである。2階ではその署名を見ることができた。 親鸞展のプロローグが終わると…

観無量寿経註 親鸞筆 西本願寺

トラりんが親鸞展をPR 2023年は親鸞聖人が誕生して850年の節目の年であることから親鸞展が京都国立博物館で開催されている。親鸞の教えを受け継いだ浄土真宗は各派閥に別れている。血族がトップにつく派閥や教えのみを受け継ぐ派閥など、切磋琢磨した結果、…

金堂天蓋 法隆寺(付属の飛天像)

奈良博のプレミアムカードが2023年度から値上げされると知り、急いで買いに行ったついでに企画展「新たに修理された文化財」を見た。すでに名品展は1度見ているが、子嶋寺の両界曼荼羅は巨大かつ緻密で美しさを兼ねており、西洋の教会壁画のように何度見て…

太刀 銘則房 ふくやま美術館

則房は元は吉房と同じ備前の福岡一文字派の刀工だったが、後に備中に移住し片山一文字と呼ばれるようになった 。ふくやま美術館所蔵の則房は同刀工の特徴である刃文が見事に表れているそうだ。また、今でも長さがおよそ77cmあるが摺り上げられており、もと…

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。