奈良博で毎年行われているお水取り展を見に行った。そこで、東大寺ミュージアムで行われている「二月堂ー修二会を支える法会空間ー」を合わせて観覧すると散華がもらえるとの情報をゲットし、久しぶりに東大寺ミュージアムへ入った。
東大寺には度々訪れているが、ミュージアムへは久しぶり。なにせ、戒壇堂の四天王寺立像が改修工事の間は同館で展示されていたのを知っていたが、結局は見ることがなかったぐらいの期間だ。東大寺は素晴らしい仏像が多く、訪れる際は秘仏の公開日に行くため、それで満足してミュージアムへの足が遠のいていた。
久しぶりに訪れたが、それほど変化はない。入り口すぐに映像での説明が開始。扉の向こうには国宝の金堂鎮壇具が並ぶ。金堂の建立の際に埋められたもので、奈良時代の貴重な鎮壇具である。この出土品には金銀荘大刀があり、それが聖武天皇の遺品である陽宝剣と陰宝剣であったことから、いかに東大寺金堂の建立に力を注いでいたが分かる。
なお、東博に展示していることが多い、国宝の東大寺山古墳出土品は天理にある東大寺山のことで、ミュージアムにあるものとは違う。