国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

観た

古文尚書 東洋文庫

展示もいよいよ最終コーナー。3階の展示は国宝がぽつぽつとしなかった。それが階を下っての展示は中世の中国文化が中心になり、怒涛の国宝ラッシュを展開した。 一室に古文尚書、春秋経伝集解、文選集注、史記の4つが公開。後半のみの公開の毛詩はなかった…

源氏物語関屋澪標図屏風 俵屋宗達筆 静嘉堂

三菱の至宝展で大きな展示物のひとつが屏風絵である。橋本雅邦の龍虎図屛風(六曲一双)と俵屋宗達の源氏物語関屋澪標図屏風の澪標図が並んで展示されていた。 龍虎図はともの二体ずつ描かれ、片方に空から睨む龍二体、もう片方に陸から迎え撃つ虎二体が描か…

与中峰明本尺牘 趙孟頫筆 静嘉堂

三菱1号館美術館の三菱の至宝展の3階展示で一番広い部屋には屏風絵や彫刻など大型のものが展示していた。彫刻は慶派の木造十二神将立像で静嘉堂文庫が所有している名品を陳列。玉眼で筋肉質の立像で、どれも腰の括れ方がとてもよい。12体ある神将は東博…

風雨山水図 伝馬遠 静嘉堂

三菱1号館美術館は赤煉瓦の重厚な作りである。室内にはマントルピースが各部屋にあり、それぞれが意匠を凝らして室内演出に貢献している。あくまでも実用的な建物であるため、展示施設として作られた建物ではありえないぐらい豪華な部屋になっている。 この…

太刀 銘包永 静嘉堂

三菱の至宝展が五輪と共にようやく開幕した。三菱財閥が誇る3つの展示館(+銀行の研究所)が所有している名品ばかりを集めた夢の展示会がついに始まった。 そもそもは三菱財閥が誕生して150年を記念した展示会ではあったが、コロナの影響で延期となって…

十一面観音菩薩立像 聖林寺

1年遅れで東博で開催された聖林寺十一面観音展は、特別5室という本館中心にある部屋での開催となった。本館は口型の回廊で常設展が開催されているので頻繁に訪れるが、口の字の真ん中に当たる特別5室は2階部分まで吹き抜けであまり使われない。今回の展…

紫紙金字金光明最勝王経 竜光院

高野山の名宝Ⅱ期で最後に見た国宝は紫紙金字金光明最勝王経である。紫に染められた紙に金字で書いた経は各寺院にも国宝・重文に指定されているものが数多ある。聖武天皇の詔で建てられた国分寺、国分尼寺の塔に安置された経典で、鎮護国家の象徴として各地に…

細字金光明最勝王経 竜光院

竜光院の経典祭りは大字法華経と対極をなすように細字金光明最勝王経も展示してあった。こちらは細かな字でびっしりと文字を書き記している。情報をより多く伝えるための微細化は日本人が得意としており、工業分野でも世界を一歩リードしている。仁和寺の三…

大字法華経 竜光院

高野山は修行の場であるため市井とはかけ離れた山の中に存在している。鉄道や道路事情がよくなったため、観光しやすくなったとはいえ、「高野山に行く」という目的以外に訪れる人は皆無である。 コロナの影響で観光客は激減し、100年に1度の規模で開催さ…

五大力菩薩像 有志八幡講

4月以来の高野山。雨の中の桜を堪能したのが、つい先日のことだと思っていたが時の流れは年々早くなっている気がする。時を支配することはできないが、時を感じることができる。写真には写っていないがすぐ横に六時の鐘がある。同じ時間を知ることで人々に…

古林清茂墨蹟 月林道号 長福寺

1964年10月10日。日本は晴天だった。 ある年齢以上の人はもちろん、その後に記録映画やTV映像を観た人、いだてんを観た人など、オリンピックの開会式と言えば快晴の国立競技場を思い出す。最近のオリンピックの開会式はアメリカのTV放送に合わせる…

絵因果経 上品蓮臺寺

※写真は龍谷ミュージアム「開館10周年記念 館蔵品展」で撮影した鎌倉時代の絵因果経の断簡 仏教の開祖は釈迦牟尼である。王族の生まれで、生まれてすぐに右手を上に、左手を下に向けて「天上天下唯我独尊」と言ったと語られている。これらの釈迦の伝記を誰…

阿須賀神社伝来古神宝類

東京2020オリンピックの「2020」は映画配給会社の20世紀フォックスや鳥取の20世紀ナシと同じ記号の意味で使われ続けている違和感を覚えつつ、京博のオリュンピア×ニッポン・ビジュツ展を観に行った。 コロナがなければオリンピック開催1か月前…

日本書紀 巻第二十二  京都国立博物館

奈良博で行われている「聖徳太子と法隆寺」展は今週末を以って閉幕し、東京へと会場を移す。 前期に行ったときは空いていてとても見やすい環境だったが、後期に訪れると行列ができていた。会場内にも多くの来場者が来ていた。正倉院展ほどではないまでも、久…

木造薬師如来立像 、木造伝衆宝王菩薩立像 、木造伝獅子吼菩薩立像  唐招提寺

唐招提寺の新宝蔵は奈良時代から室町時代にかけての寺宝が展示されている。そのほとんどが重要文化財である。この重文から令和元年に国宝へと指定替えを受けたのが奈良時代制作の木造立像たちである。 平安仏像でもなかなかお目に掛かれないが、奈良時代なら…

鑑真和上坐像

鑑真和上坐像は亡くなられた6月6日と前後の5日・7日のみに公開されるレア国宝彫刻である。京博へ出かけられていたが、この開山忌には唐招提寺に戻っておられた。 ただ、京博への出張が実現した一つの要因は御影堂の改修工事があったからだ。工事中のお堂…

講堂 唐招提寺

天平時代の建物として境内に残る唯一の建物が講堂である。平城宮の「東朝集殿」を移築・改築した。金堂の真後ろにあるため、入り口からは全く見えない。後ろに回ると横長の建物が現れる。開放感ある建物で、講和するにはとてもよい。 本尊は弥勒如来坐像で、…

金堂 唐招提寺

京博での開催されていた特別展「鑑真和上と戒律のあゆみ」が閉幕してから3週間がたった。6月5日~7日は毎年、唐招提寺で開山忌として鑑真和上の遺徳を偲ぶ催し物が行われる。 鑑真和上は6月6日に亡くなった。多くの苦難の末、来日して日本仏教の礎を築…

賢愚経残巻 白鶴美術館

数ある国宝の書跡の中で観ていて一番すんなり関心するのが賢愚経である。日本国内に仏教を布教させた聖武天皇が直々に執筆したとされる経典の残巻である。1行12文字と大きく書かれた経は大聖武と呼ばれる。または大和の国の基礎である天平文化を作り上げたこ…

根本中堂 延暦寺

延暦寺の中心的な建物である根本中堂は長期の改修工事期間に入っている。内部の拝観はいつも通りで、奥の仏像と視線が合う作りはそのままだが、全体を支えて補助する骨組みが入っているのでいつもと違う雰囲気となっている。 根本中堂自体は全体を工事用の足…

伝教大師請来目録 最澄筆

延暦寺国宝館では伝教大師遠忌1200年を記念した展示会が行われている。いつも入れ替えのある2階部分に国宝2点は展示されている。室内の近くに展示されているので見比べると違いがあり楽しめる配置となっている。ともに最澄筆とされる書で、伝教大師請…

天台法華宗年分縁起 伝教大師

伝教大師・最澄の遠忌1200年記念事業が進められている延暦寺。すでに東博、九博、京博で最澄と天台宗のすべての開催が決定している。最澄にまつわるものや、天台宗の寺宝が3都市に分けて展示されるとあり、仏教系 展示会では令和最大級になるのは間違いない…

鑑真和上坐像 唐招提寺

鑑真和上展の目玉であり、キービジュアルとなっている坐像は特別な展示方法となっていた。 1階の入り口から一番奥の独立した部屋。戒律の普及に重要な役割を果たした3名の坐像が静かに展示されていた。一人は弘法大師(空海)坐像。入口から見て右に鎮座して…

伝獅子吼菩薩立像 唐招提寺

京博の1階の展示は特別展のテーマにあった巨大な仏像が出迎えてくれてる。ここ最近は安祥寺の五智如来坐像が不動のセンターとして君臨して、その周りの像が入れ替わって展示が変わっていた。 唐招提寺にも大きな仏像がたくさんあるが、その中で国宝の伝獅子…

筆附状 俊芿筆

鑑真和上がもたらした戒律は時代の変化があるごとに見直されている。真言律宗の西大寺中興の祖である叡尊は慈善活動に力を入れて信仰を集め、生きてる間に坐像にされるほど尊敬されていた。その少し前に活躍した 俊芿もまた戒律の重要性に気づいた一人である…

観世音寺資財帳 東京芸術大学

後半に訪れたかった理由の一つは資財帳の展示があるから。 国宝の中の分類で資財帳は、4つが指定を受けている。一つは4月に訪れた観心寺の縁起資財帳。広隆寺には縁起資財帳と資財交替実録帳の2点が国宝指定されている。そして、今回の展示会に出展してい…

金銅舎利容器 (金亀舎利塔) 唐招提寺

凝然国師こと鑑真和上が亡くなって700年の大遠忌だから実現した展示会。出展リストを見ると後半に訪問したくなるラインナップだったので、前半はパスしたが、それが裏目に出た。昨年の経験を全く生かすことなく、緊急事態宣言が発せられて休館となってし…

婦女遊楽図屏風(松浦屏風)

大和文華館は昨年の開館60周年記念の展示会以来の訪問である。この時に大和文化館所有の国宝を一度にすべて観ることができたが、所有物の名品の一挙展示だったのでそれぞれの陳列物が点々と配置されていた感じがした。そこで、今回のテーマである時系列で…

薬師如来座像 法隆寺

聖徳太子と法隆寺展の見学ルートは普段の逆になっているので最後のエリアが新館東館となっている。一番広く高さのある部屋は法隆寺の良い所を集めたテーマパークのような配列となっている。法隆寺から借り受けた貴重な品々を明るい空間で目の前で観ることが…

聖徳太子および侍者像 法隆寺

聖徳太子と法隆寺展の目玉展示は聖徳太子および侍者像だ。年に数回、決まった日に公開されるものの奥まった厨子内にあるためじっくり見ることは難しい。今回の展示では背面に壁があるものの、厨子内に比べてじっくりと見ることが出来る。 訪れた時はたまたた…

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。