国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

日光菩薩立像・月光菩薩立像 東大寺

東大寺ミュージアムの中心的な仏像は千手観音立像(重文)であるが、国宝はその脇侍である日光月光菩薩立像である。お松明の後ろにある写真にもある通り、派手さは平安時代に作られた千手観音が勝る。一方で、菩薩像は奈良時代に作られたことで、お顔立ちに素朴さがあり見ていて和む。この和みと打って変って、身にまとう衣のひだひだが激しく躍動する表現はまるで鎌倉時代の慶派を想起させる創作である。

奈良時代に流行した技法・塑像で仕上げられた日光菩薩立像と月光菩薩立像は東大寺法華堂の不空羂索観音像の脇侍として長らく安置されていた。法華堂にある塑像は執金剛神立像があるのみで、その他は乾漆造りであることから、ミュージアムへ移籍することとなった。環境が変わっても穏やかな表情は変わりない。東大寺の良心的な仏像である。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。