原則として国宝のみを取り上げたサイト運営をしているが、国宝を観てきたから感動できた展示会に出会えた。
京都市京セラ美術館で開催中の「村上隆 もののけ 京都」展である。
展示会は入場料がかかるや鑑賞する時間がないという人は京都市京セラ美術館の訪問するだけでもしてほしい。
なにせ、誰でも入れるエントランスに村上隆の阿吽像が展示されているからだ。
吽像 村上隆
この立体像だけ見るためだけでも美術館へ訪れる価値はある。(ほんとうは展示会をみてほしい)
阿像 村上隆
写真の通り、阿吽像はかなり大きな立像で仁王門に立っていてもおかしくない出来栄えである。ただ、極端にデフォルメされている部分が漫画チックで、現代解釈を加えた阿吽像となっている。顔が大きく、胸部分が発達しているが、足が細い。角が生えているのが微妙だが、邪鬼を踏んでいたり筋骨隆々な点はクラッシックを周到している。力強さは東大寺南大門の金剛力士立像を彷彿とさせる。
ただ、頭身的には興福寺の木造天燈鬼・龍燈鬼立像が近い。
800年も昔に鎌倉仏師が仕上げた筋肉美が現代アートでも通用する技法である。
この他、中庭の本庭園には約13メートルの巨⼤彫刻作品が、チケットがなくても誰でも見ることができる場所に設置。お花の親子がヴィトンのトランクの上に乗っているものである。これを見て興味を持った人は会場に入ったほうがよい。京都会場のみで巡回なしだそう。
takashimurakami-kyoto.exhibit.jp