国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

十便十宜図のうち 課農便・宜夏 池大雅・与謝蕪村筆 川端康成記念会

出光美術館が入る帝劇ビルが建て替え、再開発されることとなった。美術館は2025年をめどに一時休館となる。2024年春から秋にかけて、「出光美術館の軌跡 ここから、さきへ」と題して、同館所蔵の名品たちが惜しげもなく展示される予定だ。

その前に、2024年冬展である池大雅では国宝の十便十宜図が展示されていた。この十便十宜図は池大雅与謝蕪村が十の便利なことと十の良い(宜)ことを描いている。これが一冊ずつの画帖で描いているため、一度にすべてを見せることができない。なので、国宝では珍しく1面ごとを10回に分けて展示することが多い。国宝の多くは全面公開や人気のある面、公開面を分割するにも4回に分けてぐらいだ。なので、十便十宜図を全面見るためには10回見に行かないとコンプリートできない。公開機会が少ない作品でないのがせめてもの救いで、数年に1度の公開機会に地道に見ていきたい。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。