慧可断臂図は雪舟の国宝の中では最も新しく国宝指定を受けた作品である。2004年なので、国宝指定20周年となる。
他の国宝作品はすべて山水画や鳥観図など、風景画が国宝となっているが、これは人物画である。縦が1メートル近くある大きな作品で、慧可が達磨大師に弟子入りする図が描かれている。それが常人では考えられない弟子入り方法で、腕を切って自身の固い意志を表現する様子を描いている。慧可の強い意志にも達磨は動揺を見せない表情で描いている。77歳の時の作品で、水墨画を達観した雪舟にしか描けない図であることは間違いない。
レア★☆☆
観たい★★☆
コラボ★★★
公開情報:通期