国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

親鸞聖人影像 (安城御影副本) 西本願寺

親鸞展はコロナ後、本格的に海外からの観光客を受け入れが始まって最初の展示会となった。海外からの観光客が普通に来ていたが、ルールを守って見ていた。博物館に来るぐらいだから大人の対応ができる人たちが来ているのだろう。そして、日本人の来館者もかなり来ていた。国内最大級の信者がいるだけあって団体客が多い。こちらはコロナ以前にもいた興味がそれほどないが観光ルートで来ました程度で、固まりでしゃべりながらの移動で、近くにいると落ち着いて見ることができないので、避けながら移動した。

さて、親鸞展の最後を飾るのは親鸞肖像画

最初の週に出ていたのは安城御影副本で、賛と裏書が蓮如筆である。国宝の付属ではあるが、肖像画の中では完成形だそう。メインビジュアルもこれを使っている。親鸞の特徴は眉毛が太くて吊り上がっている点と、口がすぼんで梅干しを食べた後のようにすっぱそうな表情になっている。これを見本に坐像なども作られている。親鸞筆の名号と並べて展示されている。この二つだけを展示している贅沢な空間。最近の京博の特別展は練られた展示演出があり、現地に行って見ると図録だけでは味わえない至福の時が体験できる。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。