国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

三十六人家集 西本願寺

親鸞展のメインビジュアルに使われている桜の絵。東本願寺所蔵の桜花図屏風をトリミングして使われている。1階の展示では桜花図に加えて本願寺西山別院所蔵の桜牡丹隋図、東本願寺所蔵の安養六種図が3面に並び立ち、花々が咲き乱れる一室を作り上げていた。ちょうど桜の季節ではあったが、背丈ほどの花々の絵に囲まれるのも悪くない。

この花々の美しさに勝るとも劣らないのが三十六人家集だ。文字の美しさは当たり前だが、色とりどりの雲母摺りの紙はそれだけで芸術品ある。数点並べて展示しているが、一つとして同じ紙がなく、すべてが美しい。大きさは小さいながら、見ていると空間は無限に広がる感じとなる。平安時代の摺り技術と言う企画展があれば、ぜひ見たいと思わせた。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。