聖徳太子は存在していない。歴史研究が進むにつれて新たな学説が提唱され、教科書への記載修正へと発展している。個人的には聖徳太子という存在について、神がいるかいないかに近い論争に思う。
ということで、厩戸皇子(聖徳太子)の遠忌1400年を記念して奈良博と東博で大々的な展示会が開かれる。622年4月8日に亡くなってから1400年が経ち、その間紆余曲折があったにせよ日本で信仰され続けた。その信仰の象徴として具現化された文化財たちが集結する。
なかでも法隆寺の秘仏である聖徳太子および侍者像は聖霊院に安置され、年に数回しか厨子が開かれず、開かれても奥まった場所なので非常に見えにくい国宝彫刻となっている。今回の展示会の目玉展示物であり、メインビジュアルにもなっている。個人的な見どころは侍者で、結構ユニークなお顔立ちをしている。しっかり見ることができる機会なので、それだけでも行く価値はある。
レア ★★★
観たい ★★★