2020年初夏、東博で開催した特別展「きもの」はコロナ禍で開催期間が変更となったが無事に終了した。当初の予定で開かれていた場合は見に行く予定がなかったが、会期がずれたお掛けで見ることができ、圧巻の展示物の量にとても感動した。
さて、当時を振り返るといつ開催されるか分からない、もしかしたら開催されないまま中止になるかもしれない展示会だった。その中で、いつ来場者が来ても良いように準備は進めれた。誰もいない展示会場。せっかくの準備した展示をどう観せるか。その一つの回答が動画で撮ることだったのだろう。撮影された動画は権利関係で広く公開することは難しいはずだが、そこは調整して東博のきもの展のサイトにアップされた。
現地で見た時に比べるときもののそれぞれの刺繍のアップなど肉眼で見る以上にきめ細かさが伝わってくる。また、テロップが入ることで、何気なしに見ていた着物たちのストーリーがいっしょに分かり、単に見る以上に知識欲を満たすことができた。ただ、最後のコーナーにあった大量の現代のきものを陳列したものはどうしても画角の関係で圧倒的な物量感はまでは表現できないので、やはり現地で見ることが出来てよかった。
振り返ることができる動画は2023年の3月末まで公開している。国内より海外を意識した展示会だったと思うので、ぜひ訪日ができない日本フリークたちに見てほしい。