国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

弥陀堂 金蓮寺 

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名古屋から岡崎へ出て、岡崎城の桜を愛でた。その後、名鉄へ乗って吉良吉田駅へ。住宅と畑が入り混じる道を歩くこと20分弱で金蓮寺に着いた。

和歌山の善福院を訪れた後に行ったので、国宝建築物があるにも関わらず案内板が全くないのが違和感だった。町の人には国宝があっても案内する必要がないと思えるぐらい当然のことなのかもしれないが、観光客には初めての土地で不安しかない。到着後でも国宝なのか疑うぐらい普通の寺院である。

そんな金蓮寺だが開放感は半端ない。まず、外観は見ることができるのは当然として、表から中の阿弥陀三尊像まで見ることが出来る。それだけでなく、拝観料を誰もいない回収箱に入れると中まで入ることが出来る。格天井の内部には阿弥陀三尊像しかないシンプルな造りで、お祈りの場としてのみ活用される造りとなっている。源頼朝三河国の守護を任せた安達藤九郎盛長により建立された歴史がはっきりしているお堂であり、名古屋などの都心から離れているため、戦国時代から昭和にかけての戦火とは無縁だったことが国宝となった要因である。

 

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。