石山寺と言うぐらいだから石の山が名物である。ちょうど入り口から、初めの階段を登ると目の前に硅灰石の石群が風景を作っている。勢いよく上に伸びようとする石は神秘性を有する。この光景を見ながら、さらに上を見上ると多宝塔が眼に入る。計算された建て方で、多宝塔の重要さが一層高まる。
ちょうど多宝塔の扉が開いていたので中に鎮座している大日如来を拝む。快慶作だそうだが内陣には入れず遠目でしか見ることができなかった。1194年に源頼朝の寄進によって建てられた塔で、境内に居ればいつでも見ることが出来る。古さもさることながら、美しさも兼ね備えた多宝塔となっている。