国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

阿弥陀経註 親鸞筆 西本願寺

親鸞展は後期へ突入。入場者はかなりの数になっていた。前回は3月下旬に訪れ、団体客が多かったが、今回は個々で来ている節が目立った。入場者も増えているものの、見ることができないレベルには達していない。(この勢いだと夏場からの人気展示会はコロナ禍前に戻りそう)

後半で初登場の国宝は親鸞筆の阿弥陀経註と熊野懐紙。どちらも初めて見る。とは言うものの、阿弥陀経註は前半に出ていた観無量寿経註とかなり似ている。親鸞が経典研究のために欄外に様々な注釈をびっしりと書き込んでいた。独特の書き文字であるため、芸術性があるとは言えないが、独特だからこそカリスマ性が増すのかもしれない。

しかし、いまでも高齢の部類に入る80歳代半ばまで研究していたようで、それだけでも信仰の対象となって不思議ではない。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。