仙台市立博物館が大規模リニューアル工事を行っている関係で、宮城県美術館にて同館所蔵の名品を中心に伊達政宗と杜の都・仙台展を開催している。なお、この展示会後に宮城県美術館もリニューアル工事に入るそうで、コレクション展も充実したラインナップとなっていた。特別展・企画展・常設展すべてが見たいものばかりの展示会はなかなか出会えない。
さて、伊達政宗と杜の都・仙台展は2階の会場で、いきなり三日月型の前立ての甲冑がお出迎え。伊達政宗と言えばこの鎧で、4領現存するうちの1つだそう。つづいて、政宗が活躍した時代の資料たちが並ぶ。愛刀や書状がそのまま残っており、これだけ大量に見ることができるのは仙台だから。両館がリニューアルに入る来年あたりに全国行脚してほしい内容だった。
さて、中盤に差し掛かってようやく国宝に出会えた。慶長遣欧使節関係資料が国宝で、その内のローマ教皇・パウロ五世像を見ることが出来た。西洋の肖像画で、大量生産品ではあるが、ヨーロッパから遥々日本まで渡って保管されてきたこともあり、ユネスコ記憶遺産登録資料にもなっている。