令和になって約1年半。昨年は東博で三の丸尚蔵館所蔵で元御物の公開があった。そして、満を持して京都国立博物館で皇室の名宝と題して、三の丸尚蔵館所蔵物を公開する。
この展示会は前期と後期でかなりの展示物が入れ替わる。その中でも30幅すべてではないが動植綵絵が京都に帰ってくる。若冲の傑作中の傑作が戻ってくるのは必見だが、これも前・後期で入れ替えである。2度の訪問は必須。
さて、御物だったものは慣習上、国宝に指定されないので、国宝の出展される点数は少ない。国宝出品物のほとんどが京博のもので、長福寺の花園天皇像が京博以外のもので後期に出品される。御物が国宝並みの作品と考えると、御物・国宝展と言えなくもない。雅な展示会となりそうだ。