滋賀県随一のアウトレットモールである三井アウトレット竜王。竜王インターから近いこともあり、車で来場する人が多いようだが、野洲駅からバスも出ている。その道中の停留所・大篠原バス停は最寄りにファミリーマートがあり、その駐車場の角に大笹原神社を示す看板が大きく建てられている。
看板に従うように山の方へ歩くこと10数分、木々が生え揃うY字路にも矢印があり、神社へ導く。Y字路の分岐点から少し歩くと右手に手水場、左手に鳥居が現れる。鳥居からすぐに本殿が見え、国宝とご対面となる。
国宝の本殿は1414年に岩倉城主馬淵定信が現在の社殿を再建した。築600年を超える年季の入った建物である。見事な彫刻があしらわているそうだが、近くで見ることはできない。なぜなら、管理者は常駐しておらず、御朱印と由緒書きは賽銭箱の横に置かれて個々に買う無人販売方式をとっているので、誰に言っていいか分からないので中に入ることはできない。
さて、この地域では良質なもち米が穫れるので、お供えための鏡餅の元祖を祀った「鏡の宮」が境内に建てられている。近江は京への食糧供給基地として儲けた分を寺社などへ寄進した痕跡だろう。