九州歴史資料館は大宰府から小郡市へ移転開館して10年となる。それを記念した特別展 『福岡の至宝に見る信仰と美』 (10月6日〜11月29日)では九州にまつわる国宝が陳列される。
同展示会には東大寺文書や智証大師関係文書典籍、無準師範尺牘 で通称:板渡しの墨跡が展示される。そして、珍しいのが観世音寺資材帳。お寺の資材管理のためにつけていた帳簿で、見ていてワクワクするものではない。そのため、豪華で見栄えのする美術品のように頻繁に貸し出し依頼がないことから、なかなかお目にかかることができない国宝である。福岡の歴史をテーマにした展示会だから実現した出品となっている。
九州の国宝関連の展示会といえば九博や福岡市博物館を思い浮かんでしまう。今年は歴史資料館が国宝の殿堂となる。