国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

三重県宝塚一号墳出土埴輪 松阪市

国宝となった三重県宝塚一号墳出土埴輪を見たのは東博であるが、ゴールデンウィーク中に松阪市を訪れた時の写真である。町中上げての国宝指定をお祝いしているとまではいかず、駅前のみに幕が貼っていた。夏ごろに国宝指定を受けた埴輪たちの大公開があるよ…

木造六観音菩薩像(木造准胝観音立像)と木造地蔵菩薩立像 定慶作 大報恩寺

東博で開催される新指定の国宝・重要文化財展がゴールデンウィークを挟んだ日程での開催に戻った。コロナ禍で博物館全体の休館や、ソーシャルディスタンスの強要、混雑回避など様々な制約があったことから、開催時期が不安定だったが、ようやく元に戻った。 …

文選集注 称名寺

金沢文庫の2階では国宝文選集注といただきもの!?展を開催していた。 いただきものとなっているが、要は寄贈品のこと。文選集注を永遠に寄託を受ける条件として、それを地域で保管するというもので、県立の施設を作って金沢文庫が復興した。金沢文庫が誕生…

称名寺聖教 称名寺

3月下旬より金沢文庫で開催されている「国宝文選集注といただきもの!?」展にようやく行くことが出来た。春休みやゴールデンウィークは鎌倉や横浜などで観光を楽しむ人であふれていると思い二の足を踏んだため、遅まきながらの遠出となった。 金沢文庫には…

慧可断臂図 雪舟筆 斉年寺

京博の雪舟伝説へは発表があった時から行くことに迷いはなかった。ただ、これまでの雪舟の作品展とどれだけ違うのかが心配だった。その点では3階で雪舟作品、ほかで伝雪舟作品や(模写を含め)影響を受けた作家たちの作品が並んでおり、憧れの作家であった…

後醍醐天皇宸翰天長印信 醍醐寺

天長印信とは、天長3(826)年3月5日に弘法大師空海が高弟の真雅に授けたといわれる奥義伝授の証明書(印信)のことで、醍醐寺座主かつ三宝院流正嫡のみが相伝できる至ものである。ただ、空海が伝えったものでなく、偽書であることが定説となっている。 とは…

天橋立図 雪舟筆 京都国立博物館

日本で描かれた大陸風の山水図の多くは写生ではなく創造して描かれている。当たり前だが、大陸へ渡ること自体が非常に困難な時代に、画業のために渡航するのはよほどのパトロンがいなければできない。雪舟が大陸へ渡ったことを誇らしく賛に書いたのものその…

絹本著色伝船中湧現観音 龍光院

高野山霊宝館創設100周年記念展示会では真言仏教の至宝が惜しげもなく出品され、目を楽しませてくれた。その中で、一番煌びやかな仏画が伝船中湧現観音だった。 伝船中湧現観音は空海が入唐の際、嵐を鎮め、航海の安全を守るため出現したと伝えられる。空海…

四季山水図巻(山水長巻) 雪舟筆 毛利博物館

雪舟が画家たちの憧れの対象となった作品は毛利家所蔵の四季山水図巻があったことが大きい。中国地方の名門・大内家の庇護のもと、雪舟は画業に励んだが、戦国時代の下剋上により盟主は毛利家へと移った。その際に毛利家が入手したであろう山水図は雪舟の記…

両界曼荼羅 (高雄曼荼羅)胎蔵界 神護寺

奈良博で開催中の「空海 KUKAI - 密教のルーツとマンダラ世界」。展示会の中盤に差し掛かってようやく今回の主役・神護寺の両界曼荼羅が登場した。奈良博で巨大な曼荼羅図を展示できるショーケース(そのために作ったとも思える)が西新館にあるため、導線…

山水図 雪舟筆 以参周省・了庵桂悟賛

画聖(カリスマ)の誕生と銘打った京博の雪舟伝説。大陸へ渡った際に描いた雪舟の作品が東博所蔵の四季山水図で、3階で展示している国宝6件と一緒に陳列していた。四季山水図には自己主張強めに日本禅人等楊の款が書かれている。日本から渡来した禅僧では…

弘法大師請来目録 教王護国寺

請来目録は大陸からもたら(輸入)した品目を箇条書きで記したもので、歴史的価値があるとして伝教大師将来目録とともに国宝に指定されている。目録の他に同じように資材帳なども国宝の指定を受けているが展示される機会はそれほど多くない。なにせ、地味だ…

破墨山水図 雪舟筆 東京国立博物館

つつじが見ごろとなっていた京博。至る所で咲いており、白黒の水墨画を見た後だと、華やかさが倍増して見えた。 さて、雪舟は室町時代の水墨画家で、相国寺の周文に水墨画を学んだ。周文は如拙から室町幕府の御用絵師を引き継ぐ技量があったが、相国寺内では…

聾瞽指帰 下巻 金剛峯寺

奈良博で開催している「空海KUKAI―密教のルーツとマンダラ世界」は第3章でようやく空海関連の宝物が登場。前期のみ出品だが、聾瞽指帰の下巻を展示していた。24歳の頃に執筆したとされる書なので、密教との接点のない時代の著作物である。唐に渡り、密教…

秋冬山水図 雪舟筆 東京国立博物館

2024年春の京博特別展はずばり雪舟伝説。雪舟の国宝6点をすべて展示。しかも、全期間(開催期間は短いが)で公開される。国宝だけでなく雪舟作の重文や最近見つかった倣夏珪山水図など、雪舟のすべてと謳ってもよい展示会となっている。ただ、雪舟だけの展…

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。