国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

御影堂 専修寺

三重県総合博物館で親鸞高田本山展を楽しんだのならば、専修寺へ行かない選択肢はない。三重県総合博物館から専修寺へは歩いておよそ30分で行けない距離ではない。列車との兼ね合いで時間があまり変わらなかったので、歩いて行くことにした。(強風で列車のダイヤが乱れていたので結果的には正解だった)

専修寺の境内は京都にある東本願寺西本願寺に比べると狭い。御影堂と如来堂が中心にあり、そのほかに少し離れ場所に宝物館あらため燈炬殿が2023年5月21日にオープンしていた。あと、見ることは出来なかったが庭園などもあるようだが、じっくり見ても1時間はかからない。

広くないと感じるのは境内のサイズの割にはお堂が大きいからかもしれない。手前にある御影堂は全国の木造建築の中でも6番目の巨大な堂である。大きさでは➀東本願寺御影堂②東大寺大仏殿③西本願寺御影堂④蓮華王院本堂(三十三間堂)⑤知恩院本堂⑥専修寺御影堂の順になっている。浄土真宗の本山が1位、3位、6位と巨大建物好きであること分かる。門徒さんたちの浄財が建物に具現化されている。それを端的に表しているのが内装である。禅宗ではほぼ見ることがない、煌びやかな装飾と欄間を飾る一級品の彫刻。大徳寺で見た唐門の派手さが室内に再現されたようだった。それに加えて、平面的な部分に金箔を貼ってこれでもかとゴージャス感を演出している。浄土真宗の派手さは真宗高田派でも健在であった。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。