東京国立博物館では10月11日~12月3日まで、やまと絵 -受け継がれる王朝の美-と題した特別展示会を開催する。
奈良時代が遣隋使や遣唐使によってもたらされた大陸文化の受容期だったのに対して、平安時代には大陸への派遣を辞め内向きな文化の醸成、一種の親離れ的な文化構築・国風文化が誕生した。その象徴たるものがやまと絵だ。平安時代から日本画家が独自に作り上げた文化を一気に見ることができる展示会となっている。
注目は四大絵巻物が一度に集めた点だ。4つが集うのはⅠ期だけだが、それでもなかなかない機会だ。その4つで、一番有名なのが源氏物語絵巻だろう。来年の大河ドラマの主役が作者である紫式部で、源氏物語とのシンクロは見どころとなる。今回の展示では徳川美術館所蔵のものがⅠ期~Ⅲ期で、五島美術館がⅣ期で公開される。5年に一度、両館交互に開催する源氏物語絵巻一気見せには及ばないものの、四大絵巻物コラボの筆頭作品である。
レア★★☆
観たい★☆☆
コラボ★★☆(四大絵巻物)
通期(徳川分Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、五島分Ⅳ)