四大絵巻で源氏物語、鳥獣戯画は知名度と人気度が抜群で選ばれて当然。伴大納言絵巻も当時の世相が良く分かる絵巻物となっている。そして四大に列されている信貴山縁起はと言うと馴染みが薄い。まずもって信貴山がある関西でも朝護孫子寺と言われてもはてなマークがつく。阪神タイガースファンであれば大きな張子の虎がある寺だと言えば、テレビ越しに一度は見たことがあるかもしれないが寺とは一致しない。大阪と奈良の境にある生駒山系にあるにも関わらず、行ったことがあるかと言われると微妙な人が多い。昨年が寅年だったため、寺で信貴山縁起絵巻の公開があった。個人的にそれを目指して行こうと思っていても結局行かなかったぐらいの場所である。
そんな朝護孫子寺のことを信貴山縁起絵巻には書かれているかというとそうではない。寺の来歴よりも僧侶たちの活躍が描かれている。山崎長者・延喜加持・尼公の3巻からなり、人々を助けたことが記され、差し詰めスター列伝となっている。信貴山縁起絵巻から生駒山系修行僧アベンジャーズ絵巻に名前を変更したほうが人気がでそう。
レア★☆☆
観たい★☆☆
コラボ★★☆（四大絵巻）
通期
