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【やまと絵】平治物語絵巻 六波羅行幸巻 東京国立博物館

東博の平成館での特別展の場合、第一展示場と第二展示場の間(1階入り口から上がった2階のちょうど反対側)がグッツ売り場となる。いつも気になって見るのだが、出来の良いぬいぐるみが結構出ていた。人気キャラクターとのコラボぬいぐるみもあったが、やまと絵をモチーフにしたものが多かった。あと、ビックリマン風に絵をアレンジしたキーホルダーがあり、80年代にハマった世代が決裁権を握ったことが伺えた(新しくビックリメンというアニメが始まったコラボ?かも)。数年前に、展示会のテーマ曲と称して往年の歌手が歌うCDが売っていた(ニーズがあったのか疑問?)が、展示会グッツを仕切る人も世代交代が進んでいるのだろう。

展示会グッツを見て時代の流れを感じつつ、やまと絵展は後半。昨年の東博150周年でも見たが平治物語絵巻は貴族社会から武士政権へ移行する過渡期の絵巻物である。絵のタッチはやまと絵ではあるものの、主題が変わるので煌びやかから力強さへと変化する。東博六波羅行幸巻と並んで、静嘉堂文庫所蔵の信西巻も展示され、合わせて楽しむことが出来た。合戦絵巻の傑作である。ただ、武士は名乗りを上げて一騎打ちするものと先入観があり、集団での移動場面が多いのが気になった。もちろん、戦いは数で圧倒するのが常識であるので正攻法は絵巻物のほうだ。蒙古襲来絵詞のように主人公(御家人竹崎季長)を引き立たせるためにはピックアップして描くことが大事だが、俯瞰で戦を描くと平治物語絵巻のような描き方になるのだろう。合戦図屏風に名前が書かれているパターンはこの合わせ技と言える。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。