タイミングが合わずなかなか国宝の実物を見に行くことができていない。バタバタしていたが、格安チケット屋で今後の国宝鑑賞のための電車の切符を物色していると、国宝の図柄が印刷されたものがあった。国宝を観ていないための妄想がとも思い、スマホで検索すると特殊切手として国宝シリーズが発売されているではないか。その第三弾として昨年開催された東博150年に出品された国宝たちをあしらった切手であった。年に数通だが、封書を送ることがあるので購入。だが、手に入れると使うのがもったいない。元来の収集癖が再燃しないうちに使ってしまうことを心に誓う。
さて、切手と国宝シリーズの歴史は1967年にさかのぼる(ウイキペディア参照)
カラー印刷物が少なかったことと、切手収集ブームだったこともあり人気となった。その後、第二次、第三次シリーズが発行され平成元年まで続くロングセラーとなった。いまでも年配の方が広隆寺の弥勒菩薩や法隆寺の百済観音の現物を観ている時に切手のことをつぶやく場面に出くわす。発行から55年近く経っても記憶に残る。郵便物を出すことが少なくなった昨今、国宝シリーズの切手で送ったことが忘れられない思い出になるようにしたい。