国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

金光明最勝王経  西大寺

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聚宝館は昭和35年に寺内の収蔵庫として建設された高床式鉄筋の什物収納・展示施設。写真では門の奥に見える白い建物がそれである。建築から60年が経ちかなり古い印象がある館内には壁際にぎっしりと仏像彫刻が並んでいた。重要文化財クラスがぼつぼつとあり、見ごたえは十分ある。

国宝の金光明最勝王経も展示されているが、仏像に比べると目立たず地味に陳列してあった。絵画類が少ないこともあり、仏教に特化した宝物庫となっている。

今回の訪問では共通券を買って参拝した。聚宝館のほかに本堂、四王堂、愛染堂が見学できる。本堂では清凉寺風の本尊釈迦如来立像や安倍文殊院のような文殊菩薩騎獅像ならびに四侍者像、弥勒菩薩坐像が鎮座。四王堂には6メートルもある十一面観音立像と四天王像ならびに邪鬼が置かれ、見ごたえ十分の彫刻寺院となっている。彫像押しの見仏マニアには必須の寺院である。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。