国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

五重小塔 海龍王寺

秋の特別公開があった海龍王寺へ行った。近鉄新大宮から徒歩で10数分の場所にある。国宝の五重小塔はいつも通り別棟(写真)にポツンと置かれていた。かなり殺風景で薄暗い室内に小塔のみが置かれている。室内へは立ち入れないので背面部分は見ることができない。可能ならば小塔の周りに囲いをして内部で見たい。

秋の特別公開では本尊の十一面観音立像の御開帳とともに、弘法大師筆とされる絹本著色毘沙門天画像や同隅寺心経、鎌倉時代に書かれた血書法華経なども展示していた。十一面観音は男前ということで、奈良の観光ポスターで使われた時は話題になったとか。実物は写真で見る以上に神々しかった。まず金箔の剥離があまりなく、きり金細工による文様もはっきりと残っていた。仏像本体にも傷みもなく、顔だけでなく姿かたちも美しいままであった。特別公開時のみの御開帳で外気にもさらされることなく、大切に保管されていたことが分かる。国宝を追いかけていると、見ていて惚れ惚れする重要文化財の公開がある。ありがたい出会いだ。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。