国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

真草千字文 伝智永筆

コロナ禍の影響で京博平成館のレストランが閉店していた。昨年のことだったようだ。お客が入っている時は覗くのためらっていたレストランから見える庭。閉店しているので平成館西の出入り口から見ると十三重石塔が展示されていた。京博の敷地内にはいろいろな石の彫刻が展示されている。またひとつ発見できた。

さて、日中 書の名品の後半も国宝が結構出ている。通期で展示されているものを除くと新規で2点となる。真草千字文は拓本と隣り合わせで展示されていた。習字のお手本のような文字を1頁に4行、楷書・草書2体を並列に書いている。同じ漢字が横並びになっているはずだが全く違う書き方となっている。にも関わらず、どれもその漢字に読み取れるのだから、人の脳みそのアバウトさが実感できる実験的な書である。

国宝ではないが真草千字文の拓本は上野精一からの寄贈品。これ単体で見ている分には素晴らしい書であるとしか思えなかった。ただ、本物と突き合わせて見比べると拓本の方には写しの粗い部分があった。日中で漢字のデファクトスタンダードとなっている真草千字文を多くの人に広めるため拓本が作られいるが、その原点と見比べることが出来たのは幸福である。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。