国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

法語(破れ虚堂) 虚堂智愚

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国宝は日本のものばかりでなく、海外から輸入されたものや贈呈されたものも指定される。海外製で圧倒的に多いのが東洋美術である。漢字文化圏にある日本においては、中国大陸らもたらされた東洋芸術は師となるためだ。

東京国立博物館の本館では主に日本の美術を中心に展示しているため、多くの国宝が本館展示となっている。ところが大陸からもたらされた文化財は東洋館で展示されるため、企画の趣旨によっては国宝が展示されることがある。

東洋館8室で行われていた「中国書画精華 ―古典の魅力―」の後期には東博所有の因陀羅筆・寒山拾得図軸、虚堂智愚筆・法語(破れ虚堂)や東福寺の禅院額字が展示されていた。特に禅僧の書は個性的で勢いのある字が多く、観ていてすきっとすることが多い。法語についても、平安貴族たちが書くなよなよとした続け字とは違い、一字一字しっかりと力強く書いている。

東洋館の国宝展示は8室での展示が多い。ただ、1階から直通のエレベーターがないため、どのルートが最短なのかいつも悩む。回遊すればよいのだが、ピンポイントで見られる導線を作ってほしい。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。