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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

日本書紀巻第二十四(岩崎本) 京都国立博物館

日中書の名品と題して京博で開催している企画展ではあるが、中国文化を受けた写本や拓本が多く出品されている。そしてようやく日本オリジナルの内容が登場した。

日本書紀古事記と並び、奈良時代に編纂された日本神話や古代の歴史を伝えている歴史書である。まだ、かなが生まれる前に編纂されたもののため、漢字のみでの表記となっている。

日本書紀奈良国立博物館所蔵の巻第十残巻(田中本)が最も古く、岩崎本はそれに次ぐ。漢字で書かれていることから、読みやすくするため訓読点がつけられており、これが平安時代中期から後期のかけてつけられたと見られる。純粋な日本の書の名品ではあるが、大陸文化の中から誕生した名品である。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。