国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

新羅善神宮

大津市歴史博物館館の近く、大津市役所の裏側にあるのが新羅善神宮である。三井寺の管理下にあるが、非常に閑散としている。というより無人の場所だ。県庁所在地の市役所で結構な都心にある国宝建築物であるはずだが、休日に行くと人に出くわすことがほぼない珍しい国宝である。

境内には国宝建築物以外に見るべき物がない。というより、むしろ国宝建築物のためだけに整備されているといっても過言ではない。前述の通り、三井寺が管理しているのだが、園城寺は神宮から少し離れた場所にある。遠いこともさることながら神宮ということで神様を守る社でもあり、僧侶が常駐していない。

ご神体である新羅明神坐像は国宝で、平安時代の神像である。それを祀るための建物で、860年の勧請と伝わる。今の建物は足利尊氏の造営と言われるが、園城寺の文書からは1347年の工程に新羅社が含まれていることから、この時に造られたと考えられる。室町時代特有の様式が見られるそうだが、近くにはいくことができない。ぜひ、内部公開もお願いしたい。

 

 

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。