藤原行成は平安時代の貴族で、官位は正二位・権大納言と高い位に収まる実力者である。そればかりか、当代の能書家として小野道風、藤原佐理とともに三跡と讃えられた人物である。
書道家としては小野道風・王羲之を学んで、和様書道を完成させた。のちに世尊寺流の始祖として、その書は後世・権蹟と呼ばれるようになった。
白氏こと白居易は中唐の詩人で、高級官僚の権力闘争にいや気がさし、晩年は詩と酒と琴を三友とする生活を送った。平安文学に多大な影響を与え、菅原道真の境遇を比較したり、紫式部が藤原彰子に享受したり、和漢朗詠集では詩句で最多の選出となっている。
人気の高い白氏を行成が書いた名品は紙背の継ぎ目に伏見天皇の花押があり、天皇遺愛の品であった。
レア★☆☆
観たい★☆☆
コラボ★☆☆