国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

金銅宝塔(壇塔) 西大寺

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緊急事態宣言を受けて、京都では一部の特別拝観が延期になった。そこで、国宝巡りは奈良へと変更した。大きな茶碗で回し飲みをする映像でお馴染みの西大寺は毎年1月15日に新春初釜大茶盛式を開催してきた。15日が成人の日だった頃は成人式と茶盛式のニュースと天気予報(火事や時事ネタがあれば差し替え)がセットで放映されていた記憶がある。しかし、今年はコロナの影響で式は中止。静かな境内となっていた。

西大寺の聚宝館は冬と秋の秘仏愛染明王御開扉に合わせた時期とゴールデンウィークを挟む春の時期に公開される。東大寺に比べて規模が小さく、建築物は江戸時代以降のもののため、観光名所として訪れる人は東に比べると少ない。西大寺には興福寺東大寺にはいたあからさまに分かる観光客はおらず、ハイキングや近所の人などが参拝していた。大和西大寺駅から近いお寺で、、大寺院の荘厳で格式ばった雰囲気は皆無で訪問しやすいこともあり、親しみやすい地場の大きなお寺さんという感じだった。

特別公開の聚宝館は貸し切り状態。受付を済ませるとじっくり宝物を気兼ねなく見ることができた。その入り口正面には国宝の金銅宝塔(壇塔)が鎮座している。360度どの角度からも見ることができるガラス張りの展示ケースに入っていた。金工の工芸品類の陳列がそれほど多くないこともあり、とても目を引く展示となっている。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。