国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

本堂 當麻寺

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お練り供養の準備ができた境内では、二十五菩薩が来迎する橋が組まれ、本堂まで続いていた。この上を仮面を被って菩薩に扮した人々が練り歩いていく。

終着点である本堂は本尊である5メートル近くある須弥壇を覆うためけっこう大きい。昭和の解体修理で永暦2年(1161年)という墨蹟が出てきたので、平安後期にはすでにあったことが分かり、調査では9世紀頃に建てられた前身のお堂を改築したものとされた。さらには部材の中に奈良時代のものを転用しているものものあり、この地に根付いた寺院であることは間違いない。

堂内ではお練り供養に合わせて特別公開を実施していた。そのなかで解体修理時に見つかった板光背があった。9世紀から11世紀に制作されたもので、屋根裏に大量に格納されていたという。仏像はいずこへという歴史ロマンを感じつつ、その他の十一面観音立像や、来迎阿弥陀如来立像、弘法大師三尊張壁、中将姫坐像などが拝観した。どれも歴史のあるものだが、中心にある国宝には敵わない。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。